ニューヨーク州検事総長がWeWorkを捜査中との報道

WeWorkがニューヨーク州検事総長の捜査を受けていることが報道された。Reuters(ロイター)によると、同検事総長はWeWork創業者で前CEOのAdam Neumann(アダム・ニューマン)氏が私的取引に関わったことも疑っている。

WeWorkの広報担当者はメールで、「当社はニューヨーク州検事総長事務所から問い合わせを受け、捜査に協力している」と語った。TechCrunchはニューヨーク州検事総長事務所にもコメントを求めた。WeWorkの本社はニューヨーク市にある。

本件は、WeWorkにIPO中止に関連する違法行為がなかったかを米国証券取引委員会(SEC)が取り調べているとBloomberg(ブルームバーグ)が報じてから1週間もたたないうちに起きた。

WeWorkの親会社であるThe We Companyは、ニューマン氏がCEOを辞任した後の9月30日、新規株式公開のためのS-1書類申請を取り下げることを 発表した。同社の財務状態に対する疑惑に加え、捜査員らはニューマン氏が、自ら所有するWeWork株を担保に融資を受けたことや、所有物件を会社にリースバック(売却後に賃借)したことも疑っている。

ニューマン氏は「We」という単語の使用権を590万ドル(約6億4000万円)で同社に売却したが、世間の批判を受け、その後契約の破棄を会社に申し入れ、金銭を返却した。

出資者であるソフトバンクから命綱を渡されたWeWorkは、現在大規模なコスト削減の最中にあり、同社が2017年に2億ドルで買収したMeetup社でレイオフも実施した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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