ニューヨーク市のIT業界は白人が62%、男性が60%

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ニューヨーク市のIT業界は、主として白人(62%)で男性(60%)であることが、Center for an Urban Futureの調べでわかった。ニューヨークのIT勢力の大部分を白人男性が支配しているという事実はさほど驚きではないが、この数字をApple、Amazon、Googleらの巨大IT企業各社が昨年来報告している多様化データと比較すると興味深い。

The Center for an Urban Futureは、ニューヨーク市5区それぞれのIT従事者を、ニューヨーク連邦準備銀行の新しいIT企業の定義を用いて分析した。これは単に「テクノロジーを主要事業としている」企業という分類だ。ITセクターはさらに7つの業界に分かれる:コンピューター製造、電子ショッピング、ソフトウェアパブリッシング、データ処理およびホスティング、インターネットパブリッシングおよび放送およびウェブ検索ポータル、コンピューターシステムデザイン、および科学的研究開発サービス。

ニューヨーク市で最も男性従業員の多い業界は、ソフトウェアパプリッシング(68%)、コンピューターシステムデザイン(66%)、データ処理およびホスティング(62%)およびコンピューター製造(61%)だった。

一方、女性従業員比率が最も高い業界は、科学研究開発サービス(59%が女性)、電子ショッピング(48%)およびインターネットパブリッシングおよびウェブ検索ポータル(44%)だった。

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こうした多様性データは必ずしも悲惨とは言えない。ニューヨークのIT業界の40%が女性であることは、Google、Facebook、Twitter、Microsoft、Apple、Amazon、およびIntelからなる主要米国IT企業の女性比率29%と比べて一歩上を行っている。

しかし、人種に関してはニューヨークのIT企業における白人比率(62%)は、上記のIT企業の平均である60%よりも高い。

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ちなみに、ニューヨーク市IT業界の人種多様性データは、米国国勢調査の白人64%、ラテンアメリカ系16%、黒人12%、 アジア系4.6%、その他3%にかなり近い。ニューヨークIT業界の性別および人種分布については報告すべき内容がさらに多くあるので、その他の分析結果を是非ここでご覧いただきたい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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