ネットの人気動画が一気に見れるアプリ「ViMET」、運営元が総額7000万円を調達

ViMET(ビメット)」はYouTubeとTwitteから収集した人気動画を視聴できるiOSアプリだ。ViMETを運営するEMET Creationは、本日総額7000万円の第三者割当増資を実施した。引受先はEast Ventures、傳田アソシエイツ代表取締役社長の傳田信行氏、SHIFT代表取締役社長の丹下大氏、その他個人投資家が参加している。

ViMETは収集した動画コンテンツを「話題のテレビ」「人気ツイート」「エンタメ」「ニュース」といったチャンネルに分けて配信している。動画は数十秒から数分程度のものが多く、動画は連続で再生される。人気動画の配信に加え、ユーザーの視聴時間やアクションから各ユーザーの好みを学習し、それぞれにおすすめの動画を提供する機能も実装している。

ViMETは2015年8月にサービスを開始し、2017年6月までに50万ダウンロードを突破した。

今回の資金調達では、マーケティングと開発体制の強化、そしてコンテンツの拡充を行う予定とEMET Creationの代表取締役社長を務める柳本創氏は説明する。

オリジナルコンテンツの制作に加え、今後出版社やテレビ局といった企業と提携し、企業の持つコンテンツとインターネットユーザーを最適な形でつなぐ施策を考えているという。例えば10秒くらいの短い動画でテレビ番組の見所をViMETで紹介し、実際の番組の視聴につなげるといった組み方を想定していると柳本氏は話す。

「中高生はテレビを見ていないと言われていますが、実際にはTwitterなどで話題になっている動画などは見ています」と柳本氏は話す。インターネット上では良質なコンテンツが埋もれてしまいがちだが、良いコンテンツをしっかりユーザーに届けられる最適なフォーマットをViMETで提供したいと柳本氏は話している。

EMET Creationは2014年5月創業。2014年11月には、今回のラウンドにも参加しているインテル日本法人の代表取締役社長を務めた傳田信行氏をはじめ、複数のエンジェル投資家から約2000万円を調達した。2015年5月にもエンジェル投資家から2000万円を資金調達している。今回の調達を含めると累計で約1億1000万円の調達となる。

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TechCrunch Japan

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