ノーベル平和賞受賞のマララさん、世界中の女性に “Hour Of Code”[1時間のプログラミング]への参加を呼びかける

パキスタンの若き活動家でノーベル平和賞受賞者のマララ・ユサフザイさんが、Code.orgのプログラム、Hour of Code[1時間のプログラミング]を支持し、世界中の若い女性や少女たちのコンピュータ・サイエンス進出を促進している。

史上最年少ノーベル賞受賞者になってからわずか数日後、マララさんはYouTubeを通じて、あらゆる国の若い女性と少女たちに1時間のプログラミングを薦めた。「あなたにも出来るのです、たとえコンピュータを持っていなくても」と彼女は視聴者に訴えた。

このプログラムは、オバマ大統領をはじめ、多数の政治家、有名人、Google、MicrosoftといったIT巨人等が、昨年12月に草の根キャンペーンを通じて支援した。その狙いは、あらゆる学生・生徒にコーディングを体験させることにある。

Code.orgのファウンダー、Hadi PartoviとAli Partoviは、昨年のキャンペーン開始時に、約500万人の学生が参加することを期待していた。Hour of Codeは、この1年間に200ヵ国以上で計4000万人の学生に届けられた。Facebookのファウンダー、Mark ZuckerbergとMicrosoftの共同ファウンダー、ビル・ゲイツがオンライン・チュートリアルの一部を提供している他、多くの著名なIT企業が、キャンペーンのために時間、資金、および広報全般をサポートしてきた。今年の目標は、1万人のコンピュータ・サイエンス教員を養成し、1億人の生徒に1時間のプログラミングを行わせることだ。

Code.orgは、同プログラムの多様性向上にも努力している。今年の参加者の約48%は女性で、現在プログラムは30ヵ国語以上で利用できる。

「コンピュータ・サイエンスは、ソフトウェア技術者を志望する人だけでなく、あらゆる学生のための基礎だ」とHadiは言う。「Hour of Codeは、何千万人ものあらゆる年齢の女性たちを、この歴史的に男性が支配してきた分野に呼び入れるものであり、うち何百万人かの女性は最初の1時間を超えて学習を続けるだろう」

Partovi兄弟は、新たなIndiegogoキャンペーンを立ち上げ、これらの生徒と先生たちを国際レベルに到達されるべく500万ドルを募っている。昨年の協力者のほぼ全員が今年も支援を表明しており、Indiegogoで集まった募金と同額を寄付する。500ドル寄付した人は、“CODE Like a Girl” パーカーがもらえる。

キャンペーンが終了する12月14日まであと63日。現在までの募金額は、同額補助を含めて8万5000ドル。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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