パパになったザッカーバーグ、持ち株の99%を寄付すると誓約

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Facebook CEO、Mark Zuckerbegは今日(米国時間12/1)、夫妻が持つ株式の99%を、「人間の可能性の発展および次世代の子供たちの平等性推進」のために寄付すると発表した。現在彼の持ち株は約450億ドルの価値を持つ。

彼の誓約は、生まれたばかりの娘、Maxima Chan Zuckerberg(通称Max)に宛てた長い手紙一部として書かれている。彼女の誕生はFacebook上で報告された。Zuckerbergは11月、娘の誕生後に2ヵ月関の育児休暇を取得する計画だと語った。

「あなたが未来に向けて私たちに与えてくれる希望を表現する言葉を、お母さんと私はまだ見つけられません」と手紙は始まる。「あなたの新しい生活は希望に満ちあふれて、それを全うできるよう健康でいてくれることを願っています。あなたに生きて欲しい世界について私たちがよく考える理由を、あなたはもう与えてくれました」とZuckerbergは書いた。「どこの親とも同じように、今日よりもすばらしい世界であなたが育っていくことを望んでいます」。

あなたが次の世代のChan Zuckerbergファミリーをスタートするように、私たちはChan Zuckerberg イニシャティブをスタートさせて、世界中の人たちが人間の可能性を発展させ次世代の子供たちの平等を推進します。最初に焦点を当てる分野は、個人に合わせた学習、病気の治療、人々をつなぐこと、そして強固なコミュニティーを作ることです」。私たちが持っているFacebook株 ― 現在約450億ドル ― は、生涯を通じてこの使命を果たすために使います。すでにこうした問題に注ぎ込まれている多くの資源や努力に比べて、小さな貢献であることはわかっています。それでも、自分たちにできることをして、他の多くの人たちと共に働きたいのです。

Chan Zuckerbergイニシャティブは新たな組織となり、Zuckerbergと妻Priscilla Chanが管理する有限責任会社が設立される。Zuckerbergが引き続き持ち株を管理する。同イニシャティブは、非営利団体への出資、個人投資、および政策協議への参加等を行う計画であると、リリース文に書かれている。企業へ投資から生まれた利益は、ミッションを進める新たな作業のために使用される、と同社は言った。

Zuckerbergがイニシャティブを管理する結果、持ち株も引き続き彼が管理することになる。そして、今後の株式売却時の税引後純利益は「Chan Zuckerbergイニシャティブのミッション推進のために使われる」。Zuckerbergは今後3年間、年に10億ドル以上のFacebook株を手離すことはないことを宣言しているため、当面これがZuckerbergのFacebookにおける支配的株主の立場に影響することはない、と同社は言っている。

これはZuckerbergの慈善活動の一例にすぎない。昨日彼は、ビル・ゲイツと共に他のIT幹部らに呼びかけ、Breakthrough Energy Coalitionを設立し、世界中の炭素排出ゼロ・エネルギー技術に投資することを発表した。創立メンバーにはヴァージン・グループのリチャード・ブランソン会長、日本のソフトバンクの孫正義会長、Amazonのジェフ・ベゾスCEOらも名を連ねている。

下のビデオは、ZuckerbergとChanがFacebookに投稿した、発表内容を説明するビデオ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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