ビレッジボイスが完全廃刊――ニューヨークの老舗コミュニティー紙に幕

The Village Voiceは消えた。会社はまだ存続しているがジャーナリズムとしては幕を下ろした。

今日(米国時間8/31)以降、アメリカ最初のオルタナティブ・ペーパーに新しい記事は掲載されない。Gothamistの記事によれば、社員集会でオーナーのPeter Barbeyは「社員の半数はレイオフされる。半数は当面会社に残り、業務終了に伴う作業や記事のデジタル・アーカイブの作成にあたる」と告げたという。

Barbeyは2015年にVoiceを買収し、昨年は紙版を廃止してデジタル版のみとするなど経営継続の努力を続けていた。【廃刊に当っての声明は原文参照】

Barbeyの声明によれば、Village Voiceはメディアとしては事業を終了するものの、Barbey自身は残務整理や売れる部分を売るための作業を行うようだ。Gothamistによれば、Barbeyは社員集会で「会社を買収する可能性がある相手と交渉している」と述べたという。

実はシティー情報メディアのGothamist自身、経営危機を最近経験した。昨年、一度運営を停止したものの、公共放送のWNYCの支援によって復活することができた.

画像:Alec Perkins / Flickr under a CC BY 2.0 license.

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滑川海彦@Facebook Google+

投稿者:

TechCrunch Japan

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