ファーウェイがFedExとの関係見直し、誤配送を問題視

最近の米国との貿易禁止措置を受けて、Huawei(ファーウェイ)は多くの業務関係を再検討している。Google(グーグル)やARMを含む部品やソフトウェアのプロバイダーがファーウェイとの取引を停止しているが、今回の問題はまったく別の原因によるものだ。

ファーウェイはロイターに対し、FedEx(フェデックス)がいくつかの荷物の配送ルートを誤ったことにより、その関係を見直していると今週伝えた。ファーウェイによれば、荷物の中身はトランプ政権による禁止措置に抵触する特定の技術ではなく書類だと伝えている。

ファーウェイの広報担当者は「フェデックスにより送られた重要な業務書類が目的地に届かず、米国内のフェデックスに送られたり、送られるように要求されたことは、私達の信用を損ねた」と述べた。「この出来事により、我々は物流と書類の配送に関するサポート要件を再検討しなければならない」。

フェデックスは中国のソーシャルメディアにてこの誤配送を謝罪し、「不注意に誤配送」されたことを「後悔している」と表明した。同社はこの出来事は外部からの圧力によるものではないとし、米政府が関与したという疑いに対処したものだと説明した。

ファーウェイが謝罪を受け入れるかどうかは、現時点では不明だ。同社は長らく中国政府との関係を否定して、国際的な監視の目にさらされてきたが、その他の米企業との関係について懐疑的なのは間違いない。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

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TechCrunch Japan

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