フィットネスのPelotonがナスダックIPOで約1290億円調達を計画

先月IPOの目論見書を発表したPeloton(ペロトン)が、Nasdaq上場の想定価格を1株当たり最大29ドルに設定した。

米国時間9月10日午後にリリースされた修正S-1で、インターネットに接続するフィットネスバイクとトレッドミルの開発企業であるPelotonは、1株当たり26〜29ドルとする想定価格を発表し、2019年の株式公開で最大12億ドル(約1290億円)の調達を見込む。

想定価格の上限では、Pelotonのバリュエーションは80億ドル(約8620億円)を超える。ブルームバーグによると、同社はIPOに向け9月11日にロードショー(機関投資家への説明)を開始する予定。

ニューヨーク拠点のPelotonは、ティッカーシンボルPTONで取引される。ゴールドマンサックスとJPモルガン証券がIPOの主幹事を務める。

2012年創業のPelotonは、ベンチャーキャピタル投資で昨年5億5000万ドル(約593億円)を調達し、バリュエーションは41億5000万ドル(約4470億円)だった。PitchBookによると、Pelotonはこれまでにベンチャーキャピタル投資で9億9400万ドル(約1070億円)を集めた。S-1には、主要株主または同社の持分を少なくとも5%保有する投資家として、プライベートエクイティファンドのCattertonの関連会社であるCP Interactive Fitness(IPO前で5.4%の持分)、TCV(6.7%)、Tiger Global(19.8%)、True Ventures(12%)、Fidelity Investments(6.8%)の名がある。

Pelotonは、2019年6月30日に終了する事業年度(2019年度)に総売上高9億1500万ドル(約986億円)を計上し、2018年度の4億3500万ドル(約469億円)から110%増加した。2017年度は2億1860万ドル(約236億円)だった。一方純損失は、2019年度は2億4570万ドル(約265億円)となり、前年度の4790万ドル(約52億円)から大幅に増えた。

同社のIPOによってマーケットに放出される浮動株は今年最大の規模になると見込まれる。

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。