フィリピン発の簡易サイトビルダーInfinite.ly, 途上国市場を目指す

infinite.ly logo

モバイル、HTML5、といった新しい動向とともに、このところ、アプリやサイトの制作を簡易化し大衆化するツールがまた続々と登場している。今回ご紹介するフィリピンのInfinite.lyも、その一翼だ。

同社はWix.comなどと同じく、今からHTMLなどを勉強するのは面倒、という人たちに、ドラッグ&ドロップによる簡易なWebサイト制作方法を提供する。

ユーザはまず、提供されているテンプレートの中から気に入ったのを選び、それをカスタマイズしていく。そして完成したら、通常バージョンとモバイルバージョンを同時にパブリッシュできる。Facebookの統合も可能だが、その機能は別のタブにしなければならない。私はモバイルで試してみたが、工程全体がとても迅速で円滑だ。

ドメイン登録サービスと提携しているので、ユーザはこのツールの中から自分のドメインをサインアップできる。

Infinite.ly screenshot

ライバルのWixは昨年の10月に、サードパーティのデベロッパ向けにSDKの提供を開始した。つまりサードパーティデベロッパの力を借りて、Wixの内容を一層充実させようという腹だ。そのときWixにはすでに、2500万のユーザがいた。

Infinite.lyのファウンダLuis Buenaventuraは、Wixのような強敵は多いけど、フィリピンなど途上国はまだこれからだ、と言う。今後はフィリピンの大手銀行に口座を開き、彼らと提携して中小企業の顧客を紹介してもらう戦略を考えている。

Infinite.lyのチームは正社員が4名、フィリピンの投資家Winston Damarilloからの50万ドルのシード資金により、2010年に創業した。Damarilloはロサンゼルスのクラウドインフラ企業Morphlabsと、フィリピンのソフトウェア開発企業Existのオーナーでもある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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