フェイスブックが新型コロナ被害を受ける地元報道機関に約110億円を支援

Facebook(フェイスブック)は米国時間3月30日の朝、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックについて報道を行いながらも、収益においても大きな打撃を受けている地元の報道機関に対して、さらに1億ドル(約110億円)相当の支援を行うことを発表した。

フェイスブックによると今回の資金調達の内訳は、地元の報道機関に対する2500万ドル(約27億円)の補助金と、世界中の報道機関に対する7500万ドル(約81億円)のマーケティング費用だという。

フェイスブックのグローバルニュースパートナーシップ担当バイスプレジデントを務めるCampbell Brown(キャンベル・ブラウン)氏はブログ投稿の中で「ローカルジャーナリズムが重要な公共サービスであることを示す証拠がより必要なことを、まさに人々は今実感している」と述べた。さらに「ほとんどすべての企業が今回の危機による財政的な悪影響に直面しているが、我々はほとんどの企業よりも恵まれた立場にあることを認識しており、他社を支援したいと考えている」と記している。

フェイスブックは3月初めに、パンデミックに関する報道に対する助成金の最初の100万ドル(約1億1000万円)を発表し、現在は米国とカナダの50の報道機関を支援している。サウスカロライナ州のPost and Courier(この資金により農村部への取材を拡大するために必要な旅費と、リモートワークを支援)、Southeastern Missourian(高齢の読者にニュースを配信するためのリモートワークと、緊急対応のために資金を利用)、El Paso Matters(フリーランスの記者と翻訳者を雇用)などへの支援がその例となる。

今回の資金調達は、フェイスブックが2019年ローカルニュースに投じた3億ドル(約320億円)と、3月初めに発表した新型コロナウイルスの影響を受けた中小企業への1億ドル(約110億円)の補助金に続くものだ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

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TechCrunch Japan

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