フォードがコンパクトな新型ピックアップトラック「マーベリック」の発表を予告

Ford(フォード)は、競争が激化するピックアップトラック市場であらゆる価格帯のモデルを提供するため「Maverick(マーベリック)」と呼ばれるエントリーレベルの新型トラックをラインアップに加える。

同社は米国時間6月8日にこのトラックを公開する予定であり、新たに開設したTikTok(ティックトック)チャンネルでデビューする初のフォード車になるという。主にオンラインで行われる正式発表には、女優のGabrielle Union(ガブリエル・ユニオン)を起用し、フォードの各ソーシャルチャンネルやHulu(フールー)、そして彼女自身のInstagram(インスタグラム)とTikTokチャンネルでも、この新型トラックを紹介するという。

今のところ、この新型車の姿はほとんど露出されておらず、YouTubeのティーザー広告で1秒ほど映るだけだ。一部公開されている写真を見ると、明らかにフォードのクルマで、コンパクトなトラックであることがわかる。その全貌や詳しい情報は来週まで待たなければならない(それ以前にリークされない限り)。

画像クレジット:Ford

フォードのピックアップ・ヒエラルキーにおいて、新型マーベリックはRanger(レンジャー)やFシリーズよりも下に位置することになる。ミッドサイズ・ピックアップのレンジャーで最も安価な「XL」グレードは、輸送費別で2万5070ドル(約276万円)からとなっているので、マーベリックは少なくともそれより数千ドル(数十万円)は安い価格から買えることになりそうだ。

マーベリックが、ハイブリッド車、電気自動車、ガソリン車のどれになるのか、フォードはまだ明らかにしていない。しかし「F150」にハイブリッド仕様や、最近発表された電気自動車の「F-150 Lightning(ライトニング)」を投入したフォードの最近の方向性を考えると、少なくともハイブリッド仕様が設定される可能性は高いと思われる。

フォードF-150は、この米国の自動車メーカーの事業で収益の柱となっている製品だ。そこに電気自動車の兄弟が加わったことで、必要なラインナップはすべて揃ったかのように見えた。しかし、フォードはさらに、手頃な価格でもっと都市生活に適したピックアップを求める顧客のエントリーレベル市場も獲得したいと考えている。

関連記事:フォードが同社電気自動車計画の柱となるEVピックアップトラック「F-150ライトニング」を発表

カテゴリー:モビリティ
タグ:フォード自動車

画像クレジット:Ford/screenshot

原文へ

(文:Kirsten Korosec、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。