ブランドアイテムを販売する小売店向けオンライン卸売マーケットプレイス「homula」が1億円調達

ブランドアイテムを販売する小売店向けオンライン卸売マーケットプレイス「homula」が1億円調達

小売店とブランドをつなぐオンラインマーケットプレイス「homula」を運営するhomulaが、シードラウンドにおいて、第三者割当増資による累計1億円の資金調達を実施したと発表した。引受先はニッセイ・キャピタル、HIRAC FUND。調達した資金は、さらなる小売店のサポートのため、エンジニアや営業を中心とした採用の強化、より便利なプロダクトの開発にあてる。

homulaは、アクセサリー、アパレル、服飾雑貨、生活雑貨、美容・健康など様々な分野のブランドアイテムを、スピーディーかつ低リスクで小売店が仕入れられるようにする卸売マーケットプレイス。同社の「『致命傷となりうるリスク』を取り除く」というミッションの下に運営しているという。

そのため、仕入れ費用は60日超で後払い可能、初めて購入するブランドの商品は最大100%返品可能など、小売店側が大きなリスクを負うことなく事業を行えるようにしている。しかも、小売店側の手数料は無料だ。

ブランドの検索、担当者へのコンタクト、受発注などすべての仕入れプロセスはオンラインで完結。仕入れプロセスの効率化にも貢献する。

通常であれば、新規ブランドの発掘には展示会へ足を運んだり、ウェブ検索をしたりなど行い担当者とコンタクトを取り、条件交渉、在庫確認、契約書の締結など1カ月以上の時間がかかる。また、初回取引時には前払いをするという慣習があるため、小売店側にとっては資金繰りの悪化というリスクが生じてしまう。また、コロナ禍の昨今においては、展示会が中止される場合が多いため、小売店のバイヤーが新規ブランドを発掘しにくい状況にある。

homulaは、あらゆるブランドの仕入れ取引において後払い・初回購入時の返品に対応することで、資金繰り・在庫リスクを気にすることなく、展示会へ行かずともオンラインで新規ブランドの仕入れを可能にするとしている。

関連記事
おしゃれ雑貨ショップ向け卸売マーケットプレイスの仏Ankorstoreがさらに約111.6億円調達
飲食店と卸売業者間の受発注サービス「クロスオーダー」を手がけるクロスマートが2.7億円を調達
小売業者と新進ブランドの商品を結びつけるマーケットプレイスAboundが約24.2億円を調達
D2C・オンラインブランド専門の卸仕入れサイト「orosy」のベータ版が登場、アカウント審査なしですぐに利用可能に

カテゴリー:ネットサービス
タグ:卸売(用語)資金調達(用語)homula(企業・サービス)マーケットプレイス(用語)日本(国・地域)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。