プログラマー促成栽培のコーディングブートキャンプ業界に再編の嵐、今度はGalvanize が11名をレイオフ

これまでの数年間、爆発的な生長を遂げたコーディングブートキャンプ(coding boot camp, プログラミング短期特訓校)に、破綻ではなく縮小が始まった。サンフランシスコのDev Bootcampとサウスカロライナ州グリーンヴィルのIron Yardの2校は、年内の閉校を発表している。両校はそれぞれ、KaplanApollo Education Groupに買収されたので、資金潤沢な親会社がある。〔資金問題が不調の原因ではない。〕

そして今度は、Galvanizeが、過度な肥満を認めたようだ。Reutersが入手した声明によると同社は、デンバー本社のスタッフの11%、37名をレイオフする計画だ。現在の社員数は、350名である。

声明はこう言っている: “市場の需要の変化に伴い、本日われわれは、要員の削減という困難な決定を行った。これらの行為は、継続的な学習環境を可能にするための、プロダクトによりフォーカスしたプラットホームを構築するという、弊社の全体的な戦略に整合している”。

同社は、これまでの5年間で8500万ドルの資金を調達しているが、コーディングスクールのビジネスを注視してきた者にとっては、今回の動きは意外ではないだろう。教育関連の調査やコンサルティングを行っているEntangled Solutionsの主席コンサルタントMichael Hornはこう言う: “これが大きな業態になることは想像できるが、でも90社はないね”。彼がこう語っているのは、この業界を襲った最初の再編成に関する最近のThe New York Timesの記事の中だ。

2014年にはアメリカのこのようなプログラミング訓練所は43あり、週40時間あまりの、フルタイムの個人授業を正式のカレッジや大学の協力を得ずに提供していた。Course Reportによればそれが、この業界の標準的な姿だった。

しかし同誌によると今年の初めには、ブートキャンプの数は95に達した

Galvanizeには最先端のキャンパスがいくつもあり、それらが学習センターおよび共有オフィススペースとして使われていた。同社がそうやって地域的に根付いた都市は、オースチン、ボウルダー、デンバー、マンハッタン、フェニックス、サンフランシスコ、シアトルなどだ。

同校を卒業してソフトウェアエンジニアになった人は2400名あまり、と言っているが、企業としての売上の何割が授業料で、何割がスペースの貸し賃かは、公表されていない。

Galvanizeの主な投資家は、University Ventures Fund, ABS Capital Partners, Aspen Grove Capital, The Colorado Impact Fund, ニューヨークのHaystack Partners, Liberty MediaのCEO Greg Maffeiなどだ。金額は公表されていないが、借入金もある。

先月は、協同ファウンダーのJim DetersがCEOを降りて会長になることが発表された。今は暫定的に、CMOのPamela Rattiが経営を仕切っている。

そのとき同社はDenver Business Journalに、経営陣のこの異動はGalvanizeの好調時に行われた、6月の売上は過去最高だ、と述べている。

今本誌は、Galvanizeにコメントを求めている。得られ次第、この記事をアップデートしたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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