ペットの健康管理や給餌ができるスマートごはんサーバ「ハチタマ」、提供元が4000万円の調達

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ペットヘルスケアサービス「hachi tamaハチタマ)」を手がけるペットボードヘルスケアは2月14日、森永製菓、かんしん未来ファンド(運営は第一勧業信用組合)、アクトコール、ゼロワンブースターを引受先とした第三者割当増資、日本政策金融公庫から資本性ローン(挑戦支援資本強化特例制度)による合計4000万円の資金調達を実施したことを明らかにした。

今回調達した資金によって経営基盤を強化し、ハチタマの展開を推進。また調達先の事業会社が持つ経営リソースをハチタマと組み合わせ、シナジーの創出も狙っていくとしている。

ペットの医療費低減を目的にしたサービス

ペットボードヘルスケアは2015年の創業。代表の堀氏は2社をイグジットさせた経験を持っており、2012年にぺっとぼーどを創業し、ペット事業に参画した。当初は白金と小田原にペットケアサロン「CARE&SPA」を展開することから始まり、その後、テレビ電話によるペットの健康相談サービス「PetBoard.vet」を立ち上げた。

そして、ぺっとぼーどとは別軸でペットのヘルスケアサービスを展開するためにペットボードヘルスケアを創業。現在、ハチタマの開発を行っている。

ここでハチタマの説明をしておこう。ハチタマとはウェブカメラと自動給餌器機能を持つIoTデバイス&スマートフォンアプリ、認定オーガニックフードの定期購買、オンライン相談という3要素で成り立っているペットヘルスケアサービス。

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メインの活用法はIoTデバイスとスマートフォンアプリを連携させ、いつでもどこでもペットの見守りと給餌をすることだ。時間と量をタイマー設定することで、スマートフォンアプリからボタン1つでご飯があげられる。自動給餌は1日4回まで。またウェブカメラを使えば、常にペットの状態をチェックすることができる。

ペットボードヘルスケアはペットの健康維持に役立つ、オーガニックペットフード(オーストラリアオーガニック認定)の定期購入も可能で、定期購入者はアプリを通じて自動発注ができるほか、獣医師やペットの専門家によるオンライン相談(月1回、15分まで無料)が行えるという。

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ハチタマは、2016年10月にTSUTAYAなどを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が運営するクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING(グリーンファンディング)」でプロジェクトをスタートさせ、12月にサクセスしたばかり。製品の発送時期は2017年4月を予定している。

投稿者:

TechCrunch Japan

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