ポルシェがミドエンジンスポーツカー「718」を2025年までに電気自動車にすると発表

Porsche(ポルシェ)のモータースポーツの歴史を現代に伝えるミッドエンジン・ロードスター「Porsche 718(ポルシェ718)」は、2025年までに完全な電気自動車として生まれ変わる予定だ。

ドイツ時間3月18日に、ポルシェの年次総会で予告されたこの718 EVは、同社の野心的で最近拡大されたラインナップ電動化計画の一部だ。同社はこの日、2030年までに新車販売の80%を電気自動車にしたいと述べている。

「世界の各地域によって変革のスピードは異なるため、我々は非常に柔軟なエンジン戦略を持っています」と、ポルシェのOliver Blume(オリバー・ブルーメ)CEOは語った。「我々が目指すのは、エモーショナルな内燃エンジン、パワフルなプラグインハイブリッド、スポーティなハイブリッド、そして完全な電気自動車です」。一部のモデルはさまざまなパワートレインを並行して提供すると、同氏は付け加え「911」には今後も内燃機関を搭載していくことを強調した。

ポルシェ718EVは、2019年にデビューした「Taycan(タイカン)」、近々登場が予定されている次期型「Macan(マカン)」に続く、ポルシェのラインナップで3台目の完全電気自動車となる。

この新たに掲げられた販売目標は、タイカンとその多数の派生車種の人気を上昇させるだけでは達成できない。完全電気自動車のマカンと718 EVがその隙間を埋めることになると、同社の幹部は年次総会前のブリーフィングで述べた。同社はこの日、独自のEV充電ステーション網の構築が計画に含まれていることも明らかにした。このポルシェ専用の充電ステーションは、バッテリーの充電を待つ間、顧客は仕事をしたりコーヒーを飲んだりできるラウンジのような場所を備えるという。

次期型マカンのEVは、これまでの計画通り、まずは2023年に欧州で発売され、続いて2024年に米国へ導入される予定だ。ブルーメCEOによると、718 EVは2025年にデビューする予定だという。マカンEVは、ポルシェとAudi(アウディ)が2018年に共同で開発に着手した電気自動車用アーキテクチャ「PPE(Premium Platform Electric)」プラットフォームがベースとなる。

ポルシェは718EVのために特別な構成を開発しており、タイカンのような800ボルトのシステム電圧も採用し、業界屈指の高速充電を可能にするとブルーメ氏は付け加えた。

ポルシェは、象徴的スポーツカーである911のハイブリッドモデルも製造する予定だと述べている。これはプラグインハイブリッドではなく、ル・マン24時間レースで優勝した「Porsche 919 hybrid(ポルシェ919ハイブリッド)」のテクノロジーを受け継ぐスポーティなハイブリッドになるという。

画像クレジット:Porsche

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(文:Kirsten Korosec、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

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TechCrunch Japan

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