ポルシェ・タイカンがニュルブルクリンク・ノルトシュライフェで4ドア電気自動車の最速記録を更新

Porsche(ポルシェ)の近日発売予定の全電動自動車Taycan(タイカン)が、ドイツのニュルブルクリンク・ノルトシュライフェの試験コースで、僅差だが有意義なラップタイム新記録を出した。

米国時間8/26に同社は、9月4日に発売予定のポルシェ・タイカンが12.8マイル(約20.6km)のコースを7分42秒で走行したと発表した。これは4ドア電気自動車の最速ラップだ。新記録はタイカンの試作車によって達成され、Lars Kern(ラース・カーン)氏が運転した。

ただしこれは、電気自動車全体の最速ラップではない。その栄誉は、6分05秒336 で走行したフォルクスワーゲンのID R 電動レーシングカーに与えられる。従来の記録は2017年にPeter Dumbreck(ピーター・ダンブレック)氏がNextEVの電気自動車 Nioを運転して達成した。

今はどの車も活発な動きを見せる時期だ。ポルシェは同社初の電気自動車のデビューを前に、スピードと耐久性を誇示したかった。ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェの高速走行と、ナルド・サーキットでの耐久テストによって、タイカンがその両方をできることを見せつけた。

今年ポルシェは、タイカンの時速0~62マイル(約100km)の連続加速性能をテストした。ビデオを見た26回の連続スタートでは性能低下が見られなかった。ポルシェによると平均加速時間は10秒以下だった。最高と最低の差は0.8秒だったと同社は語った。

タイカンは、イタリア、ナルドのコースを、時速128~133マイル(約206〜214km)で2128マイル(約3425km)走行し、停止したのはバッテリー充電とドライバー交代のみだった。

ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェでは、開発エンジニアがシミュレーターでタイカンを走らせ、バーチャルレーストラック上でテストと性能評価を開始した。ポルシェによると、主な目的のひとつは、温度管理によって電気エネルギーを測定することであり、これはラップタイムを叩き出すために重要な要素だという。

ポルシェは、ほとんどが電気自動車を所有したことのない既存顧客に対して、タイカンが同社のガソリン乗用車やSUVと同等の性能を発揮することを証明したい。さらには、新しい顧客もポルシェブランドに魅力を感じてくれることを願っている。

もしタイカンの数千件の予約が実際の購入につながったなら、ポルシェは正しい方向に進んでいる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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