マイナー企業がAmazon Alexaに挑戦して負けないために…キッチン専用のHello Eggが考えた勝負手とは?

音声アシスタントではAmazonのAlexaがリビングルームを独占しようとしているし、家全体の主(ぬし)になる可能性もある。でも負けを宣言したくない小企業RnD64は、黒い卵型の音声アシスタントを作り、キッチンからならまだ入れる、と考えている。

このHello Eggと名付けられた音声アシスタントは、料理が専門で、スクリーンにもなるかわいい目が、お友だちになりたい、とユーザーに訴える。スクリーンにはもちろん、料理のレシピやテクニックが映り、もちろん音声も伴う。これがあればたとえば、アボカドにいきなり包丁を入れる前に、正しい切り方が分かる。

今年のCESには、音声で動かすデバイスがたくさん登場した(その多くはAlexaがベース)。だからこの製品はCES 2017の二番煎じ三番煎じにすぎないのかもしれない。しかも料理のレシピや作り方を知るためには、たぶんスマートフォンのアプリで十分だ。生(なま)の肉を触った手でスマホを握ることに、なるだろうけど。こんな厳しい競争環境の中で生まれた、卵ちゃんだが…。

AlexaのEchoも、レシピぐらいは教えてくれるが、Hello Eggはあくまでもキッチンに特化して、それならではの多様なユースケースと機能を提供する。Echoは今のところ音声のみだが、RnD64は、レシピにはヴィジュアルな要素も必要、と考えた。

そのほかの、音声アシスタントならではの機能もたくさんある。音楽ストリーミングや、キッチンにある食材や消耗品の在庫管理なども。Echoはこれからどんどん進化するだろうから、キッチンだけは譲り渡したくないHello Eggは十分な差別化に努めようとする。卵のなめらかな表面に映しだされるスクリーンは、それだけでも十分な差別化と言えるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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