マーケティングソフトウェアのHubSpotが購読者150万人のニュースレターThe Hustleを買収

マーケティングソフトウェア企業のHubSpotは、同名の人気ニュースレターを運営するビジネスおよびテックメディアのスタートアップであるThe Hustleを買収する。

Axiosはこの買収のニュースを発表し、スタートアップの価値を約2700万ドル(約28億5000万円)と評価していると報じている。HubSpotは取引価格についてのコメントを拒否し、The HustleのCEOであるSam Parr(サム・パー)氏は今回の買収について次のようにツイートしている。「私はキャリア初期の頃、お金に対して透明性を保っていた。しかし、それを共有した時の結果は気に入らなかった。だから価格は公開しないし、HubSpotも同意してくれている。取引価格は墓場まで持っていくぞ!」。

HubSpotは今回の買収に関するプレスリリースの中で、顧客は同社のYouTube動画やHubSpot Academyのようなコンテンツを通じて、HubSpotの製品を見つけていると指摘している。

「The Hustleを買収し教育、ビジネス、技術トレンドのコンテンツを好みのフォーマットで提供することで、規模を拡大する企業のニーズをより的確に満たすことができるようになります」とHubSpotのマーケティング担当シニアヴァイスプレジデントのKieran Flanagan(キエラン・フラナガン)氏は声明で述べた。「Samと彼のチームには起業家、スタートアップ、スケーリング企業が深く情熱を傾けているコンテンツを作成する能力があることが証明されており、私はその仕事を次のレベルに進めるために彼らを仲間に入れることに興奮しています」。

HubSpotによると、The Hustleの主要なニュースレターは150万人の購読者がいるという。また、Trendsと呼ばれる購読サービスやMy First Millionと呼ばれるポッドキャストも提供している。

「我々の目標は、世界最大のビジネスコンテンツネットワークを構築することです」とパー氏はツイートした。「近いうちに、我々はさまざまな話題を扱う多様なメディアに進出し、本当に革新的な製品を発表する予定です。また、世界最高のコンテンツクリエーターを雇用する予定です」。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:HubSpot買収

画像クレジット:The Hustle

原文へ

(文:Anthony Ha、翻訳:塚本直樹 / Twitter

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。