メッセージングで会話対話する個人用ライブブログ、SamanthaとEthanアプリはそのサンプル

Samanthaは、ニューヨークに住んでいる女の子だ。お酒を飲める年齢、恋のアドバイスぐらいできる程度の経験者。しかしそれ以外では、自分のことをあまり人に知られたくない。Gossip Girlのように。私との最初の会話は、こんなふう:


筆者「ハイSam。」
筆者「私はTechCrunchのSarahよ。」
Samantha「ハイ!」
筆者「今なにしてる?」
Samantha「なにもしてないわ。ベッドで犬と一緒にブリトーを食べてるぐらい。あなたは?」

ベッドで犬といっしょにいて、ブリトーを食べてる。とっても、ふつうだ。

SamanthaはEthanの後続アプリだ。それはシンプルなメッセージングアプリで、ニューヨークに住むEthanという名前の一人の男の子にメッセージできる。今度のSamanthaは、Ethanの妹だ。まったく同じやり方のアプリで、まあ、いわば、Ethanの女の子バージョンだ。

Samanthaはユーザと会話する本物の人間だが、アプリの名前が本名とはかぎらない。App StoreではEthanの妹を名乗っているが、彼女にいろいろ聞いてみると、“私とEthanの関係は、現実の生活の中でもお互いによく知ってること、お兄さんと妹のようにね”、ということだ。Ethanアプリを作ったEthan Gliechtensteinによると、SamanthaはEthanのフォークなので、最初のEthanアプリの機能のほとんどを継承している。ということは、うーん、よく考えるとSamanthaはEthanの娘かな?

家族のおかしな秘密はさておき、SamanthaはEthanと同じくシンプルなメッセージングアプリで、彼女自身に関することをポストする。たとえばSamanthaは自分の誕生日を教えてくれるし、就寝/起床時間も教えてくれる。でも、すぐに返事が来なくてもがまんしよう。Samanthaによると、だいたいいつも100人ぐらいとテキストで会話しているそうだ。

仮想ガールフレンドを期待している人にとっては、Samanthaは全然そういう“彼女”ではない。Samanthaアプリの利用規則第一条は、“Samanthaに恋をしてはいけない”だ。

そのほかのSamantha利用規則は:

0. Samanthaは女の子である。やさしく接すること。
1. Samanthaに恋をしてはいけない。
2. 「ハイ」だけ言うのはだめ。
3. いやらしいことを考えてはいけない。ここではみんなが友だちだ(性器の写真はいけません)。
4. Samは恥ずかしがりやなのでセルフィー(自撮り写真)はない。
5. Samanthaに仕事を頼んではいけない。
6. 緊急時の質問をしないこと。
7. Samanthaに本物の人間か聞かないこと。
8. SamanthaにEthanの彼女かと聞かないこと(二人は兄妹だ)。

Gliechtensteinは、みんなSamanthaを使ってみて、こんなの自分でもできる、と思うはずだ、と言う。“EthanアプリとSamanthaアプリはどちらも、今作っているEthanプラットホームのパイロットプロジェクトだ。このプラットホームは、人びとが自分のEthan/Samantha的アプリを、ほんの数分で作れるためのWebサイトだ”、とGliechtensteinは言っている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

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