ユーザーが仮想現実内で指先を認識できる技術を開発するPebbles InterfacesをOculusが買収


FacebookのOculus部門がまた新たに企業買収を行った。Oculusはイスラエルに拠点を置くコンピューター画像の専門家Pebbles Interfaces買収を認めた。買収の詳細は開示されていない。WSJは6000万ドルでの買収だと伝え、Calcalistは「数千万ドル」規模だと伝えている。Facebookも私たちの質問に対し買収を認めた。

Pebblesが開発した重要なテクノロジーは、ユーザーが仮想現実の中で自分の手や指を認識できる技術だ。これより、ユーザーが仮想現実の体験をより実感できる要素が増え、仮想現実のプラットフォームを多様なアプリケーションが活用できるようになる。

買収以前にも両社は互いに協力していた。Pebblesは、Oculusのヘッドセットに自社のテクノロジーを統合していた開発企業の内の一社だった。Oculusは、ハードウェアエンジニアとコンピューター画像のチームにPebblesのチームを加え、「仮想現実、トラッキング、人とコンピューターとのインタラクションにおける技術開発を進める」と伝えた。

Pebblesも今回の買収を認め、声明を発表している。

「過去5年間、私たちは人の行動を拡張する技術の開発に注力してきました。これにより、ユーザーは簡単に直感的な方法でコンシューマー向け電子製品とのインタラクションができるようになります。また、仮想現実の分野が急速に発展し、人が互いに接する方法も変わりつつあります。その先陣を切っているのはOculusであり、彼らと協力することで、没入体験のための画像構築とデジタルでの人間のインタラクションに革命を起こす技術の発展を進めることができると考えています。私たちの成長を支えてくれたパートナー、社員、投資家に感謝いたします。私たちはOculusのチームと合流し、物語の新たな章を始めることに胸を踊らせています。

Pebblesは2010年に創業し、他の仮想現実のスタートアップが達成した多額の調達ラウンドと比較すると、彼らの調達額は控えめなものだった。彼らは戦略投資としてBosch、SanDisk、XiaomiやiNetworks360といった投資家から累計1150万ドルを調達していた。

これはOculusにとって6つ目の企業買収だ。Oculus自身は、Facebookに昨年20億ドルで買収されている。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

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TechCrunch Japan

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