ロシアではホテルのバスルームの鏡の背後に監視カメラがある


[←写真下部のテキスト: 彼女はぼくがシャワーするときいつもこうするんだ]

ロシアでは外来者に対する諜報的行為が広く行われているので、当局は、人がシャワーを浴びているところを監視してもとくに問題ない、と考えているようだ。

冬期オリンピックの記者会見でDmitry Kozak副首相が、西側のジャーナリストはホテルの設備を意図的に乱用している、と主張した。その証拠に、当局は、シャワーの水を出しっぱなしにしたまま部屋を出るゲストを見たという。

とりあえず、Wall Street Journalに載った記事の全文を引用しよう:

“オリンピックの準備を担当した副首相Dmitry Kozakは、西側からの外来者の一部が、ロシアに対する偏見に基づいて、ソチの出鼻を意図的に挫(くじ)こうとしているという、ロシア当局の見解を共有しているようだ。‘われわれが見たホテルの監視ビデオには、放水中のシャワーのノズルを壁に向けたままにして、その日一日中外出していた人びとが写っている’、と彼は言った。”

その後の会話は予想通りに陰謀都市に向けられ、ジャーナリストたちは、バスルームの中で監視されている者は何名か、と副首相に尋ねた。彼が答える前に、護衛の一人が、Kozakは“メディアセンターを巡視する必要があった”、と記者たちに言った。

しかし、意外なことではない。合衆国国務省はソチヘの旅行者に対して、持ち込む電子機器には個人情報が載っていないようにせよ、と助言している。ジャーナリストたちは、ロシアに入国して自分のコンピュータを立ち上げてから数分後に、ハッキングされたことをを発見した。

NBCのRichard Engelは、“2台の新品のコンピュータを箱から出してインターネットに接続した。その1分後には、ハッカーたちが嗅ぎ回っていた”、と言っている。

そのハッキングがロシア政府の仕業かどうかは分からないが、本誌は以前の記事で、ビデオとインターネットに対するロシアの大規模な監視作戦は“筋肉増強剤を服(の)んだPRISM”だ、という、トロント大学のRon Deibert教授の説を紹介したことがある。〔PRISM…NSAのインターネット諜報プロジェクト。〕

シャワールームでジャーナリストをスパイしていることを、ロシアの高官が軽い雑談ふうに、ポロッと言ってしまった。ロシア政府にとって外来者に対する諜報行為は、それほどまでに軽い、当たり前のことなのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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