ロシアのハッカーがNew York Times記者を攻撃との報道

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報道によるとFBIは、米国ジャーナリストに対するロシア諜報機関が首謀した疑いのあるハッキング事件を捜索している。標的の中には複数のNew York Times記者がいたと、CNNおよびAPは伝えている。

New York Timesは、同紙モスクワ支局が狙われたことを認めたが、攻撃が成功したことを信じる理由はないと語った。

New York Timesや他の新聞社に対する攻撃がロシアによるものとする理由は明らかにされていないが、CNNはこれを最近のDNCハック事件と結びつけている。セキュリティー会社のCrowdStrikeも、使用された戦術やマルウェアを分析した結果、DNCハックをロシアと結びつけたとCEOのGeorge Kurtzは言った

FBI当局者はAPに対して、New York Timesネットワーク全体ではなく、特定の人物が標的とされていたと話した。しかしNew York Timesは捜査内容に関するコメントを拒んだ。

「多くの報道機関と同じく、当社はシステムへの侵入に関して慎重に警戒している」とNew York Times広報担当のEileen MurphyがAPに伝えた。「外部の捜査組織や警察に協力することを含め、対策には様々なアプローチがある」。さらにMurphyは、モスクワ支局を含め同社ネットワークが侵入被害を受けたという証拠がないことを付け加えた

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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