ロールスロイスのドローン貨物船が、明日の海上を支配する

ドローン・チームを応援している人には嬉しいお知らせ。ロールスロイスが無人貨物船を検討している。地球の大洋をたくさんの商品を積んで航行する船団を、陸地にいる船長がバーチャルリアリティー設備を使って操舵する。言い換えれば、明日の無人幽霊船伝説はもはや何の恐怖も呼ばない。

Bloombergの記事によると、プロジェクトの目的は海上船舶業界をより安全に、低価格で環境に優しくすることだという。市場は年間3750億ドルに上り、空路便が優勢のようでも、現在貿易商品の90%は海路で運ばれていると記事は伝えている。これらの無人船は、巨大貨物をより安全より効率的に扱うことが目的だが、もちろん様々な問題を解決する必要が30り、安全性の懸念に加えて労働組合問題もある。

巨大貨物船から生身の人間労働に必要な宿泊設備をなくすことによって、積載容量を増やることができる ― 5%の軽量化ならびに12~15%の燃料節減も。さらには、現在有人海洋船舶貨物における総経費の44%を占めている、1日当たり最大3300ドルの人件費も節約できる。

海運王様が喜びすぎないうちに言っておくと、これが実現されるためには、法的問題、および海上最大の労働組合による、ドローン船は人間の知性と感覚を置き換えるものではないという強固な反対の解決に、最低でもあと10年必要だ。しかも、何よりもしこれが今の海洋貨物のしくみを置き換えることがあれば、未来世代はデビッド・マメットの「消滅水域」に描かれているような新時代の到来を体験できなくなってしまう。

しかし、あらゆる警告にかかわらず、運送会社がこの種のオートメーションに飢えていることは間違いない。なぜなら総コストの低下が見込まれるだけでなく、倉庫から顧客への高速かつ効率的な配送が可能になるからだ(オンラインショッピング増えればなおさら)。人々は配達ロボットの到来を受け入れる準備をまだ整えていないだろうが、それは永久にやって来ないという意味ではない。そして、波は寄せてきている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook