一部地域でApple Watchに天気を尋ねるとクラッシュする事例多数。原因はサマータイム

eng-logo-201511月4日前後、欧州および北米でApple Watchのクラッシュ事例が相次ぎました。この現象は主にSiriに11月4日の天気をたずねることで発生し、多くのApple Watch Series 3ユーザーはこのクラッシュによってホーム画面”Springboard”が再起動すると報告しています。

クラッシュは11月4日の天気について尋ねたときのみ発生すること、そして現象が発生する地域から、匿名掲示板Redditのユーザーらは、この問題がサマータイムの処理に関連したものであると推測しており、サマータイム精度を導入していないカナダ中部のサスカチュワン州の天気を尋ねても問題が発生しないことなどを報告しています。

アップルはどういうわけかサマータイムの処理が苦手なようで、これまでにもiPhoneなどのiOSデバイスにおいてもサマータイム対象地域でのアラームカレンダーの処理にバグを抱えていたことがありました。またアップルは公式サイトのサポートページにiOSデバイスにおけるサマータイムの切り替えがうまくいかない場合の対処方法を記しています。

すでに2017年のサマータイムの日程は終了していることから、Apple Watchユーザーが今後この現象を(少なくとも来年のサマータイムまでは)目にすることはなさそうです。アップルはまだこの現象に関して詳細を公表しておらず、原因が単純なものか深刻なものかはわかりません。とはいえ、この手のバグはいつの間にか修正され、来年のいまごろには誰も思い出さなくなっているはずです。

Engadget 日本版からの転載。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。