二次創作作品を提供すると公式公認でNFT化、販売・収益還元まで行う個人クリエイター支援プログラムが開始

二次創作作品を提供すると公式公認でNFT化、販売・収益還元まで行う個人クリエイター支援プログラムが開始

オタクコイン協会SSSNOKIDCryptoGamesは5月27日、個人クリエイターの二次創作活動を支援するため、二次創作作品を提供するだけでNFT化・販売・収益還元まで行う公式公認の個人クリエイター支援プログラムを開始すると発表した。参加料は無料。

またその第1弾として、東北支援キャラクター「東北ずん子」「東北イタコ」「東北きりたん」の3姉妹をモチーフにした二次創作作品の公募受付を開始した。応募期限は2021年6月6日23時59分まで。二次創作イラスト・動画は新規作品(未公開作品)、過去に制作したものも対象としている。応募要項などの詳細を掲載している「東北ずん子NFT二次創作還元プロジェクト」より応募できる。

今回4者は、NFT販売所「Rarible」上の東北ずん子の認証アカウントにおいて、公式自ら二次創作作品を販売することで、個人クリエイターの二次創作活動の支援を行うという。

個人クリエイター視点では、好きなキャラクターの二次創作作品を創作し、作品を公式に提供するだけで自身の二次創作作品を販売&収益化できるため、より創作活動に専念できるとしている。また、NFT化にまつわる専門的な知識や、販売時のマーケティング・プロモーション、収益管理のための経理業務など煩雑な手続きは不要。

一次流通の販売はオークション形式を想定しており、最低入札価格は0.05WETH(約1.5万円)からの販売になる。一次流通&二次流通時のクリエイターへの売上還元率は50%を想定しており、日本円での受け取りが可能(仕様上、二次流通時はOpenSeaなど特定のプラットフォームでの取引のみ売上が還元される)。

また今回NFT作品で販売する権利は、その作品の(デジタル)所有権となり、キャラクターの著作権・商標は引き続き、東北ずん子の運営元であるSSSが保持する。なお、二次創作権・商品化権は、東北ずん子のガイドラインに基づき引き続きすべての人が所定のルールのもと活用できる。

東北ずん子は、東北地方一帯で食されているずんだ餅をモチーフとしたキャラクター。青森県のイタコを元にした姉の「東北イタコ」、秋田県のきりたんぽを元にした妹の「東北きりたん」で、東北3姉妹として人気を博している。

SSSは、東北ずん子の運営元。東北ずん子の世界に登場するキャラクターの音声合成ソフト、アニメ、3D CGなどの制作を行っている。

NOKIDは、「クリエイターが居心地のいい世の中へ」を理念に掲げ、VRやアニメーションの制作、YouTube運用事業などのクリエイティブ事業を運営。

オタクコイン協会は、日本のアニメ文化を世界に広げるため、アニメ業界におけるブロックチェーン技術の浸透・導入・活用を目指しており、前身のオタクコイン準備委員会を含め、2017年12月よりアニメ文化発展のため活動。

また、アニメ・マンガ・ゲームなどの日本のカルチャーを愛する世界中の人をつなぐコミュニティ通貨「オタクコイン」を運営。オタクコインが世界中で流通されることで、自分が好きなアニメ・マンガ・ゲームなどの業界の発展に寄与できる「コミュニティ通貨」の実現を目指している。

NFTサービスの開発を⾏うCryptoGamesは、ブロックチェーンゲーム「クリプトスペルズ」を2019年6月25日に正式リリース。2021年3月にクレジットカード決済対応の、クリエイターのNFT販売プラットフォーム「NFTStudio」をリリースし、2021年4月に「NFTStudio OEM」の提供を開始した。

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カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:SSS(企業)NFT / 非代替性トークン / クリプトアート(用語)オタクコイン協会(組織)CryptoGames(企業)東北ずん子NOKID(企業)Rarible(企業・サービス)日本(国・地域)

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TechCrunch Japan

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