人間の食事並の高級なドッグフードを犬の特性に合わせて調整するOllieが早くもシリーズAで$12.6Mを調達

ニューヨークで生まれて2年になる会員制サービスOllieは、ヒト用並の(human-grade)ペットフードを売っている。同社はこのほど、シリーズAで1260万ドルを調達した。

ラウンドはCanaan Partnersがリードし、WME Ventures, Rosecliff Ventures, RiverPark Funds, Correlation Ventures, および初期の支援者Primary Venture PartnersとLerer Hippeau Venturesが参加した。同社の資金調達総額は、PrimaryとLerer Hippeauによる昨秋のシードラウンド440万ドルを含めて1700万ドルになる。

同社はまさにドッグフードに真剣に取り組み、それぞれの犬の特性に合わせてレシピを調製し、適正量を指示し、正確にその量を顧客に届ける。

同社はフードの生産を、ペンシルベニア州の米国農務省認定調理工場に委託している。原料はチキン、ビーフ、ラムの心臓、砕いたバターナッツ、ルタバガ、ヒヨコマメ、ポテト、クランベリー、ケール、いちご、(鱈の)肝油など、これまでドッグフードにあまり使われなかった素材が多い。

価格は犬の所要熱量によるが、小型犬なら1日3ドルから、平均では一頭につき一日6ドルぐらいだ。

ペットフードは今年の全世界の売上が750億ドルと言われ、専業eコマースの数にも不足はないが、Ollieのようなグルメでオンデマンドのネットショップは新しい。それに対し、ヒト用並のヒトフードの会員制サービスはここ数年急増し、失敗例少なくない

この業態におけるOllieの競合相手といえば、今年の早い時期に810万ドルをかっさらったペットフード会員制サービスThe Farmer’s Dogや、昨年売上が近く4000万ドルに達すると発表した、サンディエゴで創業して15年になるThe Honest Kitchen、2年前にカリフォルニア州オークランドに生まれてまだ完全自己資金状態らしいNomNomNowなどなどだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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