今年のCESで本誌TechCrunchはハードウェアスタートアップコンペを開催する

【抄訳】

Consumer Electronics Show(CES)の規模とその出品品目の多様さは、初めて訪れる者を茫然とさせる。CESは、汚水溜めと呼ばれてきた。糞溜めとも呼ばれてきた。そう呼ばれるて当然の、大混雑と大乱雑が毎年ある。CESは、大小さまざまの、消費者電子企業が目立つことを競う乱交パーティーだ。だから本誌TechCrunchも参加する。

あと2週間後に迫った2014年のショウでTechCrunchは、これまでスタートアップのための大会DisruptでやってきたStartup Battlefieldを、初めてCESでぶちかます。それはHardware Battlefieldと題され、対象が有望なハードウェアスタートアップに絞られる。この新人コンペをやらかす場所として、CES以上に最適なところはありえるだろうか?

CESは世界最大のスタートアップショウで、ラスベガスを占領する、とまで言われる。この都市をCESが消費し、ホテルは全室予約済み、すべての会議場施設が使われる。SamsungやMicrosoftのような大企業一社に対して、およそ100社の小企業が集まる。その中の、正規の小間を与えられなかった企業の中に、最優秀企業がいるかもしれない。

CESは毎年、Las Vegas Convention Centerで行われてきた。この巨大な施設には展示会場が4つあり、その一つ一つが航空ショウができるほど大きい。最近ではLVCCが破裂しそうになってきたので、お隣のHiltonやThe Venetian、Palazzoなども使われる。一方、企業の中には、この日のために大金を溜め込み、伝統的なCES体験をあえて無視してカジノのスイートを借り切る連中がいる。そのほか、ハッカソンがあり、プレスイベントがあり、途中で足が痛くなりとても全部は回れないほどたくさんのパーティーが行われる。


CESは、われわれのようなプレスや、一般消費者のための催しではない。バイヤーと展示企業のためのショウだ。イノベーションを作り出す人びとと、それを売る人たちのためのショウだ。消費者電子業界のためのショウだ。しかしそれでも、最近は年々、展示場にプレスの放送用ブースが増え、会場周辺に駐車するトレーラー(放送車)が増えた。この、大きすぎて複雑すぎるショウを、現場密着でわかりやすく報じたいからだ。

本誌TechCrunchがCESに参加するのは、各社のプレスリリースをリブログするためでも、Samsungが発表した最新のタブレットの宣伝を記事で助けるためではない。本誌が参加するのは、次の時代の大物を知りたいためだ。2014年のショウでは、本誌はこれまでで最多のライターと編集者とビデオスタッフを送り込む。放送用ブースも、昨年より大きい。ぼくは本誌のCES特集を企画するためのスプレッドシートを今年も作ったが、その枚数もこれまでで最多だ。

そして前述のように、今年の本誌はCESの会場でスタートアップコンペを行う。

【後略】