今週のUS記事総まとめ ― 5歳児がXBoxをハック!? ほか

先週のビッグニュースといえば、エイプリルフールはともかく、AmazonのFire TV発売だろう。

Fire TVの全貌が明らかに

Amazon、メディア・ストリーミング・サービス、Fire TVを発表―セットトップ・ボックスは99ドル

Amazonの新メディアプレーヤー、FireTVを使ってみた

AmazonのFire TVをApple TV, Google Chromecast, Rokuと比較してみた

先週のまとめで「Amazonテレビ」として予想されていたストリーミング用デバイスは、GoogleのChromcastに似た「ドングル型」という予想を覆し、Apple TVを薄く延ばしたようなボックス型だった。

記者発表直後に、かなりの時間実際に手で触れる時間が与えられたため、本誌Jordan Crook記者がかなり詳しくレポートしている。別売で専用のゲームコントローラーも出ているが、ゲームは本命ではないだろう。

Kindleではコンテンツに関して他を圧倒してきたが、ストリーミングビデオに関しては、iTunesを持つApple TVには劣る。ただし、年会費99ドルのAmazon Prime会員なら見放題という点ではFire TVが有利だろう。

発表と同時に注文を受け付けているので、近々実際に商品の手にする人からのレポートがたくさんでてくるだろう。

今週のKickstarter

ニール・ヤングの超高音質プレーヤーPonoPlayer、Kickstarterで500万ドル集める

あのニール・ヤングがプロデュースする「音にこだわった」音楽プレーヤーが大人気。Kickstarterで、目標の80万ドルを初日に達成し、8日を残す今日(4/7)時点で550万ドル以上を集めている。「違いのわかる」人たちにとっては、300ドルほどで「いい音のする」プレーヤーが手に入った上、ニール・ヤングと友達になれる気がするなら安いものなのかもしれない。

車を捨ててハーフバイク(Halfbike)で健康的な通勤はいかが?

ハーフバイク(半分自転車?)は一輪車に補車輪がついたような不思議な乗り物。
目標8万ドル、現在5.7万ドル、残り7日。

Ion Is A Wireless Smart Light That Reacts To Touch And Tunes[未訳:Ionは音とタッチに反応するワイヤレス・スマートライト]

1960年代の「ラバランプ」を思い出させる幻想的なランプ。目標2万ドル達成、現在2.5万ドル、残り24日。

Tiles Is An Easy-To-Use 3D Design Program That Lets You Print Your Own Objects[未訳:Tilesはブロックを組み合わせて立体オブジェクトを作り3Dプリントできるツール]

難しい3D設計ソフトを使えない人でも、ウェブブラウザ上でブロックを組み合わせていくことによって立体物を作ることができ、さらに3Dプリンター用データに変換できるというサービス。しかし、目標3万ドル、現在1500ドル、残り29日はピンチ!

Kickstarter、第1四半期で4500件ほどのプロジェクトを成功させ、1億1200万ドルを調達

こうして本誌でも毎週のように多くのプロジェクトが紹介されている、そのKickstarter自身の今年第1四半期の実績を紹介する記事。

ちなみにKickstarterからは7本のオスカーノミネート映画および2本のグラミー賞受賞映画が誕生しているとのこと。

Bitcoinが貨幣でなく資産だとモノを買うのが面倒に!?

アメリカ内国歳入庁、「Bitcoinは通貨ではなく資産」と決定―その影響は?

Mt.Gox崩壊や、サトシ・ナカモト氏発見などで話題のBitcoinだが、この暗号化通貨そのものは変わっていない。しかし、 アメリカ内国歳入庁(IRS、日本の国税庁に相当)は、Bitocinを「通貨」ではなく「資産」として扱うことを決定した。記事では、そのためにBitcoinで物を買うことが考えられないほど面倒になると言っている。

なお、Bitcoinのしくみについては、最近数多くの日本語記事は出ている。例えばこちら

その他のトピックス

やはりGoogleは仮想移動体通信事業(MVNO)への進出を準備しているらしい

まだ噂段階ではあるが、記事が、「光インターネット回線事業を拡大し、独自のNexusブランドにますます力を入れている現在、携帯電話キャリヤ事業への進出を考えないとしたらその方が無責任というものだ」と書いているように、当然の流れと言える。

Google、スヌーズボタンなど、Gmailの新機能をテスト中

10周年を迎えたGmailは、常に改善を続けてきたが、現在テスト中の新機能はちょっと面白い。「スヌーズ」と言えば目覚し時計の機能だが、1回押してまた寝てしまっても、もう一度起こしてくれるアラームのように、Gmailのスヌーズボタンを押すと、読んでも後で再び未読として表示される。同じように「ピン止め」機能は、鳴りっぱなしのアラームか。

レビュー:最新のHTC One (M8)はこれまでで最高のAndroidスマートフォンだ

iPhoneと比べるとメーカーも多くなかなかまとまった新機種の紹介ができないAndroid機だが、このHTC One(M8) は、Etherington記者がかなり気に入った様子。

モバイルは2014年もアプリ利用が増えてWebは減少, 広告ではGoogleの一人勝ち

みなさんのスマートフォンがネットをアクセスしている時、動いているのはブラウザーだろうか、それとも他のアプリだろうか。年々ブラウザーのパーセンテージが下がってきているという記事。FacebookやTwitterを使うのに、SafariやChromeではなく、それぞれの専用アプリを使う人が殆どだ、という意味だと考えれば当然かもしれない。

5歳の子がXbox Oneのセキュリティ破りに成功–Microsoftから感謝状

お父さんのXBoxに、パスワードを知らない5歳児が侵入に成功した方法とは?!

エイプリルフール

「もういい」「飽きた」と言う人がいくらいても、毎年衰えることのないエイプリルフールネタ。

本家TechCrunchのエイプリルフールまとめ記事:
2014年のテクノロジー系エープリルフール総集編

こちらは日本版のまとめ:
[随時更新]ヤフーは「カレー」、GMOは「筋肉」——2014年のエイプリルフールなウェブサイト

おまけとして、2年前に現共同編集長のAlexis Tsotsisが書いたエイプリルフールをクールに見た記事はこちら:
インターネットがエイプリルフールを台無しにした


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。