企業が社員たちにDropbox, Box, Gmailなどを安心して使わせるためのコンテンツセキュリティサービスSookasaが$5Mを調達

Sookasa は企業がDropboxやGmailのような一般によく使われているクラウドサービスを使えるようにするコンサル企業だが、そのときユーザには気づかれない形で機密データを暗号化し、情報関連のさまざまな規制や法律などに対する企業のコンプライアンスを確実なものにする。同社が今日(米国時間4/1)、Accel Partners率いるシリーズAのラウンドにより500万ドルを獲得したことを発表した。既存の投資家First Round CapitalとSV Angel、およびそのほかのエンジェル投資家たちもこのラウンドに参加した。

最近の企業のIT部門は、コンプライアンスを確実に維持しつつ、社員たちが持つ複数のデバイス上でDropboxやBox、Gmailなどにアクセスさせなければならない、という頭痛のたねを抱えている。そこでSookasaは企業に、“セルフサービス方式でかつターンキー方式の暗号化技術を提供して、社員が自分の好きなモバイルデバイスを使ってクラウドサービスを安全に利用できるようにする”、と同社は言う。ファイルは、どのデバイス上にあってもつねに暗号化され、外部と共有されるときでもデバイス上では暗号化される。

Sookasaは2012年にIsrael Cidon/Asaf Cidonの親子コンビが創業し、AsafがCEOだ。二人が着目したのは、企業とその社員が共有するファイルは複数のクラウドサービスと複数のデバイスにまたがって置かれたり利用されたりするが、そういう危険な動態環境を一元管理する方法がないことだった。

Asafは曰く、“従来のセキュリティ企業はネットワークやエンドポイントなどのインフラストラクチャを保護するが、Sookasaはもっぱら、ユーザ体験を損なわずにコンテンツそのものを保護することに集中する。うちが提供するクラウドコンプライアンスサービスは、あらゆるクラウドサービスと、ありとあらゆるコンピュータやモバイルデバイスをすべて串刺しにした状態で運用される”。

今日ローンチする同社の最初のプロダクトであるSookasaクラウドコンプライアンスサービスは、企業が複数のクラウドサービス/ユーザ/デバイスにまたがってファイルを制御し監査することを可能にし、またファイルをバックエンドで自動的に暗号化する。

今回の投資ラウンドの一環として、Accel PartnersのSameer GandhiがSookasaの取締役会に加わる。また、VMwareやEqualLogicの役員だったKirk Bowmanが、社外取締役として同社を支援する。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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