企業をDDoS攻撃から守るフランス拠点のEfficientIP、CiscoやVMwareもパートナーに

フランスのEfficientIPはネットワークのセキュリティとオートメーションが専門で、このほどパリのJolt CapitalからシリーズBで1100万ドル(約12億円)を調達した。この投資は主に同社の国際進出のために使われる。

EfficientIPのソフトウェアはDNSの問題を見つけるが、それらはDDoS攻撃の原因になることが多い。DDoS攻撃は、ネットワーク上の攻撃の中でも最大のものだ。同社のプラットホームは、IPのインフラストラクチャの基礎的部分の信頼性を高め、よりアジャイルに、そしてよりセキュアにする。

EfficientIPのCEOであるDavid Williamson(デビッド・ウィリアムソン)氏は「今日得た資金で、グローバルな拡張を加速できる。DDIソリューションの市場機会は成長しており、うちは営業力を強化してその機会に乗じて需要に応えたい。また未来の顧客ニーズを満たすためにはさらなるイノベーションが必要だ。テクノロジー企業の成長を支えてきた強力な実績のあるJolt Capitalの支援を得たことは、今のような成長段階にとって理想的なパートナーシップだ」と語る。

EfficientIPのエコシステム形作っているパートナーシップには最近、CiscoやVMware、ServiceNowが加わった。競合する北米企業としては、評価額7億4000万ドル(約810億円)で1億2000万ドル(約131億円)を調達したInfobloxや、シリーズBラウンドで1680万ドル(約18億3800万円)を調達したBlueCat、シリーズCで7800万ドル(85億3600万円)を調達した新人のNS1などだ。

Jolt CapitalのパートナーであるGuillaume Girard(ギヨーム・ジラール)氏は「EfficientIPにはかねてから目をつけていたが、常に意欲的な成長プランを達成していく能力には感心していた。EfficientIPは我々の投資ターゲットとしても完璧であり、最先端のソリューションを可能にするディープテックの強力な能力と、モチベーションの高いトップレベルのチームが、急速に拡大中の市場で結びついている。Fortune 500社を顧客の軸として市場における存在感を増しているから、EfficientIPは今後も強力に成長していくだろう」とコメントしている。

画像クレジット: Bryce Durbin

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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