作り手2人が協力して、南アフリカの少年にロボットハンドを作った


地球の両端にいる作り手2人、ワシントン州ベリンガムのIvan Owenと、南アフリカのRichard Van Asが協力して、カスタム版ロボットハンドを作りThingiverseで発表した。そのハイライトは? 彼らがこれをLiamという南アフリカの生まれつき右手に指のない5歳の少年のために、大陸間をオンラインで協力しながら作ったことだ。

2人が出会ったのは、Van AsがOwenのコンテンスト用に作った手作り義指を見つけた時だった。Van Asは事故で指を4本失っており、自分用に義指を作るのを手伝ってほしいと彼に頼んだ。2人は離ればなれで作業を開始し、Van Asは自分の手の型を送りOwenが自宅でモベルを作った。間もなくVan AsはLiam少年のためにロボハンドを作り始め、2人は協力して少年のために完全な義指を作った。

Makerbotの人たちがこの話を聞きつけ、3DプリンターのReplicator 2を2台寄贈した。これで2人はCADファイルを送りあって部品を作れるようになった。数日後にLiam少年はプロタイプの「手」を着け、2人は微調整と改善を重ねた。

先月Liam少年は改善された手を受け取り、小さな物体を拾うのに使っている。以前はできなかったことだ。

完成したRobohandが届いてからわずか3日後に、Liamは熱心に使い方を学びチャンピオンのように使っている! 右手では何一つ把めなかったあの子が、今ではコインのように小さくて難しいものまで把めるようになった!! このテクノロジーの恩恵に預かる子供たちが世界中にたくさんいるはずだ。

今2人のデザイナーたちは、指をなくし「本物の」義指を作るのに必要な1000ドルを払えない人たちのために資金を募っている。これは3Dプリンターの力、そして小さな少年の世界を少しだけ明るくするという使命を負った2人のエネルギーを示す感動的な証しだ。

Via Ars

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(翻訳:Nob Takahashi)