俳優アシュトン・カッチャー氏のSound Venturesが第3のファンドで155億円超を調達へ

Ashto Kutcher(アシュトン・カッチャー)氏とGuy Oseary(ガイ・オセアリー)氏が共同設立したSound Ventures(サウンドベンチャーズ)は3番目のファンドで1億5000万ドル(約155億8000万円)を調達する計画をまとめた書類を提出した。同社は2018年の2番目のファンドでも同じ金額の書類を提出している。

新しいファンド設立計画に関するコメント要求に対して、同社からの回答はない。Sound Venturesはレイトステージのスタートアップに高額の小切手を切ることで知られているが、基本的にステージにこだわらない。カッチャー氏の名前と高額な資金規模をよそに最近同社は比較的静かに行動している。

Sound Venturesのウェブサイトには、同社が「クリーンで多くの人が参加できる持続可能な次世代ビジネス」に特化したSOUNDWavesと呼ばれるファンドを運営していると書かれている。果たしてこの日の申請がSOUNDWavesのためなのかSound Veturesの主要ファンドなのか、それとも会社の新しい方針によって2つが統合されたものなのかははっきりしない。

2018年にカッチャー氏は、車よりもスクーターのほうが好きだとTechCrunch Disruptの壇上で語った(未訳記事)。「車はあたり構わず駐車します!あれはひどい!おかげで道路は渋滞し、行きたいところへ行くのが不可能になっています」とカッチャー氏は語った。注目に値するのは、Sound VenturesがBirdにも投資ししていることで、BirdはSPACによる上場を検討している(Bloomberg記事)ことを今週発表している。

2020年は出資の話題が続き、オハイオ州拠点の自動車保険会社、Rootが今年上場し(未訳記事)、そして、温かく迎えられた(未訳記事)。

マイクロモビリティーと保険の他にもSound Venturesは、フィンテック、エンタープライズ、govtech(ガブテック。行政テクノロジー)、メドテック(医療テクノロジー)インフラストラクチャーマーケットなどでチャンスを伺っている。同社はRobinhoodやGustoなどにも投資している。

新ファンドの申請は、Sound Venturesのチームが成長を続けている最中の出来事だ。2017年にSound VenturesはEffie Epstein(エフィー・エプスタイン)氏を雇い(未訳記事)、同氏はマネージングパートナー兼COOに就任した。エプスタイン氏の採用はSound Venturesが一般投資家以外にも目を向け始めたのを受けたものだ。他にはグロース投資家でStripeのグロースマーケティングを統括していたSusan Su(スーザン・スー)氏や、以前VICE MediaとMaverick Managementで働いていたKatherine Keating(キャサリン・キーティング)氏を採用している。

カテゴリー:VC / エンジェル
タグ:資金調達

画像クレジット:TechCrunch

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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