傘シェア「アイカサ」がパンダ傘で東京・上野でも6月からサービスイン

傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営するNature Innovation Groupは、東京・上野エリアでも6月12日からサービスを開始することを発表した。

既に利用可能なチェーン店の「とんこつラーメン博多風龍上野店」「メガネスーパー上野広小路店」に加え、JR上野駅・御徒町駅、京成上野駅、東京国立博物館、東京都美術館、東京文化会館、東京藝術大学大学美術館、上野の森美術館、アトレ上野店、松坂屋、丸井、多慶屋など、約50スポットで傘を借りることが可能になる。

アイカサは2018年12月に渋谷でスタートした、1日70円で傘を借りられるサービスだ。1カ月の料金上限が420円に設定されているので、1カ月間、何度でもスポットの傘を利用できる。

専用アプリは不要でLINEでアイカサと友だちになれば、すぐに利用可能。アイカサスポットに設置されている施錠状態の傘に張られているQRコードをスマホで読み取ることで、解錠・決済ができるようになる。使い終わったら、最寄りのアイカサスポットへ返却すればよい。決済方法はクレジットカードのほかにLINE Payが選択できる。

サービススタート時には「傘のデザインがちょっとカラフルすぎて使いづらい」といった声も聞かれたアイカサだが、5月21日に福岡進出した際には、紺を基調に落ち着いた柄の新たなデザインの傘が発表され、5月24日には東京エリアでもシックな黒い新デザイン傘が登場している。

今回の上野エリアでは「パンダ柄」のオリジナル傘が投入される。パンダ傘デザインは上野にキャンパスを構える東京藝術大学在学中の学生とのコラボ製作とのこと。内側には上野の名所のデザインが施されている。

Nature Innovation Groupでは、パンダ傘の利用により得た売上の一部を、上野動物園のジャイアントパンダを保護する「ジャイアントパンダ保護サポート基金」へ寄付する予定だということだ。

上野エリア展開に合わせ、Nature Innovation GroupはJR上野駅・御徒町で、JR東日本スタートアップおよびTBMとの実証実験を並行して実施する。TBMは、石灰石を主原料とし、紙やプラスチックの代わりとして使える新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発するスタートアップ。実証実験では、LIMEXを使った傘100本を用意し、傘のシェアリングサービスを実験展開。シェアリングに使用する傘の素材についても、環境に配慮する試みとなる。

今回の上野展開で協力する事業者の一覧は以下の通りだ。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。