全自動衣類折りたたみ機「laundroid」の体験型カフェがオープン(製品デモ動画あり)

全自動衣類折りたたみ機「laundroid(ランドロイド)」を開発する日本のセブンドリーマーズは3月16日、同プロダクトを展示したカフェレストラン「laundroid cafe(ランドロイド・カフェ)」を3月18日よりオープンすると発表した。

ランドロイド・カフェでは、昼にはコーヒーやかき氷、夜には「焼かない焼き肉屋『29ON(ニクオン)』」のディナーを楽しむことができる。営業時間は午前11時から午後11時までで、年中無休(年末年始を除く)で営業予定。カフェの運営は飲食系スタートアップのfavyが手がける(favyは同日、サイバーエージェント・ベンチャーズなどから総額3.3億円を調達したことも併せて発表している)。

カフェには「ランドロイド・ルーム」と呼ばれる体験スペースが併設されており、プロジェクトマッピングを利用して「ランドロイドのある生活」を疑似体験できるようになっている。ランドロイド・ルームの利用には別途予約が必要だが、実際のランドロイドを触って衣類をたたむ様子を体験することができる。

本日開催されたメディア向けオープンイベントに登場したセブンドリーマーズ代表取締役の阪根信一氏は、「ショールームを作って販売するというのが通常の流れだと思うが、ランドロイドを体験しながら食事をするという空間をつくりたかった」とランドロイド・カフェ誕生の背景を語る。

セブンドリーマーズ代表取締役の阪根信一氏

また、ランドロイドカフェの運営を手がけるfavy代表取締役の高梨巧氏は「このレストランでは、日本のスタートアップが開発した機械を使って料理工程を削減している」と語り、テクノロジーと飲食の融合をアピールした。ちなみに、このカフェには店員の呼び出し用にエスキュービズムが提供するIoTデバイス「noodoe(ヌードー)」が採用されている。だから、デバイス好き、スタートアップ・プロダクト好きのTechCrunch Japan読者も楽しめることだろう。

IoT店員呼び出しデバイスの「noodoe」

阪根氏によるランドロイドの製品デモ

今回のオープンイベントで、これまで注目されていたランドロイドの販売価格が明らかとなった。阪根氏によれば、価格は185万円〜(税別)で、5月30日から一般販売が開始されるようだ。

また、セブンドリーマーズは同時に「laundroid購入宣言キャンペーン」を行うことを発表。これは、SNS上で購入意思を表明した後、実際にランドロイド購入すると各種特典がもらえるキャンペーンだ。実施期間は2017年3月16日〜4月30日となっている。

セブンドリーマーズは2011年の創業。同社は2015年6月に15億円をシリーズAで調達している。続いて2016年11月には60億円の資金調達を行っており、同社の累計調達金額は75億円だ。今後の展望について阪根氏は、「今後は他社製品とランドロイドとのコラボも予定しているので、楽しみにして頂きたい」と語り、オープンイベントを締めくくった。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。