共有データを幅広く「自己消滅型」にするDSTRUX

友だちと写真や誰かの言葉などを共有して、それがあっという間に広がってしまい、制御不能になった経験を持っている人は多いことだろう。ソーシャルメディアに投稿した場合も、やはり意図せず拡散してしまう場合がある。ツイートしたりFacebookに投稿したりした場合、ひとたび広まってしまうと全く制御不能となってしまうのだ。

そうした状況をコントロールしようとするのがDSTRUXだ。サービスは4月にウェブサービスとして提供開始となった。写真やドキュメントは自動的に暗号化され、それを自己消滅タイマーに応じた時間のみ意図した相手にメールないしFacebookで共有するというサービスだ。

このDSTRUXが無料のiOSアプリケーションをリリースした。ウェブと同様に、決められた時間のみアイテムを公開するものだ。

設定した時間内であっても、意図せぬ範囲にデータが広まってしまっていると感じれば、共有を停止することもできる。類似サービスはあったものの、スクリーンショットを取られればどうしようもなくなるというのが本当のところだった。こうした面にも気を配ったのがDSTRUXの強みだ。

DSTRUXには3つの重要な機能がある。すなわちスクリーンショット防止機能、印刷防止機能、およびローカルあるいはクラウドへの保存禁止機能だ。

ファウンダー兼CEOのNathan Hecht曰く、DSTRUXは個人ユーザーだけでなく、企業をも対象としているのだとのこと。

「この仕組みを利用すれば、安心して情報をシェアすることができます。どこまで情報が広がってしまったのかとか、いったいどこの誰が情報を閲覧しているのだろうということを気にせずに済むようになるのです」と言っている。

ファイルを削除したり、あるいは閲覧タイムリミットを超えたような場合には、DSTRUX上のデータは完全に削除され、復元できなくなる。

情報を共有する前に、どのように情報を扱うべきかきちんと考えるべきなのだと言う人は多いことと思う。しかし友だちや職場の同僚に対してシェアしたデータについても、事後的にアクセスコントロールが行えることになれば、それが便利でないわけはない。

Snapchatが自動消滅型のデータのやり取りというスタイルをメジャーにしてくれた。しかしSnapchatはスクリーンショットに対して無力でもあった。ここに着目したのがDSTRUXであるということもできよう。より深刻なケースでも利用できるようにしつつ、しかし同時に、操作性は簡単であるようにしようとした努力のあとが見られる。

現在のところ、写真とドキュメントには対応しているが、まだビデオには対応していない。しかしこれについても作業中で、さらにAndroid版も9月中にはリリースできる見込みだとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H


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TechCrunch Japan

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