写真やビデオ映像から前面の反射や邪魔者(物)を取り除く技術をGoogleとMITの研究者が開発

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飛行機やホテルの窓から写真を撮ると、大量の反射が入り込むことが多い。そこでGoogleとMITの研究者たちは、できあがった画像から反射や、そのほかの邪魔者を自動的に取り除く方法を見つけた。

今月後半に行われるSiggraph 2015に提出される論文で、Tianfan XueMichael RubinsteinとCe LiuとWilliam T. Freemanの4名は、携帯電話で撮った短いビデオで、そのアルゴリズムを活用する例を述べている。

その例では、窓の反射や、窓ガラス上の雨滴、前面のフェンスなどが、最終画像ではほとんど消えている。そのアルゴリズムはビデオのさまざまな画像を見て、前景にある邪魔者と、そのうしろの目的画像を見分ける。このような試みは前にもあったが、今回ほど見事なのは初めてだ。

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ちょっとこわいのは、このアルゴリズムは窓の反射を検出するから、反射だけの鮮明な画像を作ることもできる。フェンスの画像も作れるが、こわいのはこっちではない。反射を鮮明に読み取れるということは、テレビの悪徳警官シリーズにもあったように、反射画像から個人情報を盗むこともありえるのだ。

ただし、この技術がスマートフォンのカメラで使えるようになるのは、もっと先の話だ。

しばらくは、このビデオを見るだけで満足しよう(下に埋め込み):

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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