分散型メディアの黒船がやってきた、「BuzzFeed Japan」が正式ローンチ

BuzzFeed Japan_top

BuzzFeed Japanのサイトが本日正式にローンチした。BuzzFeedは2006年にニューヨークで創業したソーシャルニュースのメディア企業で、2015年8月、Yahoo Japanをローカルパートナーとして迎え、ジョイントベンチャーでBuzzFeed Japanを立ち上げると発表した。

 

BuzzFeedはSNS上でシェアされるキャッチーな記事で人気を博しているソーシャルメディアだ。BuzzFeedは従来のリンクを共有してサイトの記事を拡散させることに重点を置くのではなく、Facebook、Twitter、Pinterest、InstagramといったSNS上に記事を配信してページビューを獲得する「分散型メディア」の先駆けである。現在の月間ユニークユーザーは2億人に達し、ユーザーの50%は18から34歳と若年層が多いのが特徴だ。

BuzzFeed Japanは2015年10月、創業編集長に朝日新聞の記者を務め、東南アジア特派員やシンガポール支局長を歴任し、朝日新聞の「withnews」というウェブ媒体でコンテンツ制作にも関わった経歴を持つ古田大輔氏を起用したことを発表した。

古田氏は就任時のプレスリリースで以下のようにコメントしている。

「伝統的なメディアの最良の部分とインターネットの文化やテクノロジーを融合させる。そして、良質なニュース&エンターテインメントを世界中のより多くの人々に提供し、シェアしてもらう。これがBuzzFeedの目標です。日本の編集部から国内のみなさんにコンテンツを届けるだけでなく、世界にも発信していきたいと思います」

BuzzFeedはアメリカの他にイギリス、フランス、オーストラリア、インド、ドイツ、メキシコ、カナダでサービスを展開している。

BuzzFeed Japanのサイトを見ると、翻訳記事以外にもすでに日本語のオリジナルコンテンツが複数あり、SMAPの人気投票なんてタイムリーな記事も見つけた。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。