初期Gunosyライクなエンタメ特化型キュレーションアプリ「KOLA」

リリース当初の「Gunosy」は、自分好みのニュースが集まることをセールスポイントにしていたが、自分がフォローしたアーティストのニュースや動画が毎日届くキュレーションアプリ「KOLA」(コーラ)はそのエンタメ版のようなアプリだ。18日にバージョンアップしてレコメンデーションエンジンを搭載し、「ちょっと驚きのあるアーティスト」を推薦するようになった。その精度はアプリを使い込むほどに高まるのだという。KOLAは2014年1月、リクルート内の新規事業コンテストの一環でベータ版が公開された。好評だったことから継続開発し、このたび正式版のリリースとなった。現時点ではiPhoneアプリのみだが、Android版とiPad版も順次公開する。

レコメンデーションエンジンは、アプリで過去に閲覧したニュースや、自分と同じアーティストをフォローしている別のユーザーのフォロー情報を参考にして、オススメのアーティストのニュースを届ける。当然、似たような嗜好のユーザー同士であれば分かりやすいレコメンドになるが、「少し遠いけどもしかしたら好きかも」といったアーティストがオススメされる感じに近いのだろう。具体的には次のようなイメージだ。

KOLAは自分がフォローしているアーティストのニュースや動画を届けるタイムラインに加えて、ユーザー全体に人気のある「話題のニュース」も配信している。話題のニュースのコンテンツ自体は全ユーザーで同じだが、ユーザーの興味がありそうなニュースは拡大表示されるようなUIとなっている。例えば、ももいろクローバーZをフォロー中のユーザーには、ファン層が近い「でんぱ組.inc」のニュースを拡大表示している。

レコメンドエンジン以外でベータ版からアップデートした要素としては、コンテンツ配信の対象となる芸能人が、当初の邦楽アーティスト中心の約1500組から、洋楽アーティストやタレントを含む約10万組に拡大。これに伴い、コンテンツのニュースソースも5媒体から15媒体に増えた。ニュースは「ナタリー」や「Barks」などのエンタメサイトが含まれている。

現時点でマネタイズは考えていないが、年内にもネイティブ広告を導入するという。


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TechCrunch Japan

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