収納サービス「サマリーポケット」運営が住友商事から5億円の出資、物流とマーケティング面でも協力

サマリーは、ユーザーの荷物を預かり、ユーザーは預けたものをアプリやブラウザで管理できる収納サービス「Sumally Pocket(サマリーポケット)」を提供している。本日、サマリーは住友商事より総額5億円の出資を受け、住友商事と共同でサマリーポケットを展開すると発表した。

サマリーポケットは、ユーザーが専用ボックスに預けたい洋服や本を詰めて送ると、品物を1点づつ撮影し、アプリから荷物を閲覧・管理できるようにする。荷物が必要になった時は、ユーザーはアプリから必要なものを指定して自宅に返送することができる。荷物の保管と取り出しだけでなく、預けている品物をサマリーから直接クリーニングに出したり、ヤフオクに出品したりするサービスも提供している。

サマリーポケットは2015年9月にリリースし、現在インストール数は約10万、預かっている箱数は数万単位になっているとサマリーの代表取締役を務める山本憲資氏は言う。「サービスを10倍、100倍にすることを目指すフェーズに来ています」と話し、今回の調達資金は、ユーザーの認知度を高め、サービス規模を拡大していくのに充てるという。

欲しいものや持っているものを登録できるSNS「Sumally (サマリー)」

さらに先の展開として山本氏は、「預かっているものをどう活用するかの部分をやっていく」と話す。サマリーは、収納サービスとは別に、個人が欲しいものや持っている「モノ」を登録してリスト化できるSNS「Sumally(サマリー)」を運営している。SNSのサマリーとサマリーポケットを連動させることで、預けたもののC2Cでの売買や貸し借りができるプラットフォームに進化させたい考えだ。

今回出資した住友商事は資金面のみならず、物流やマーケティング面でもサマリーと協力する。住友商事は不動産事業やジュピターショップチャンネルなどの通販事業で得た消費者との接点に加え、物流やマーケティングのノウハウも持っている。こうした資源をサマリーの事業展開に活かしていく予定だ。

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TechCrunch Japan

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