各週の美味しいグルメビデオを集めて番組編成するGlamのFoodieTVアプリ; ビデオ体験凝縮化の試み

各種のデジタルメディアを提供しているGlam Mediaが、世界のグルメたちをとりこにするビデオアプリをリリースした。その新しいiPhoneアプリFoodieTVは、食べ物と旅行に関する各週のベストビデオのさわりを見せる。

このアプリは、Glamが広告依存のビジネスモデルから抜け出そうとする努力の一環だ。同社は今、いくつかのライフスタイル関連のブランドとコンテンツを新たに作って、広範囲なユーザ層に訴求しようとしている。

たとえば昨年の春に同社は、Foodie Top 100 Restaurants Worldwide guide(グルメのための世界のトップ100レストラン)を立ち上げ、コンテンツの有料化という同社にとって新しいビジネスモデルをトライした。今度のiOSアプリもブランドはFoodieで、旅行とおいしいものの好きな人たちに訴えようとしている。

FoodieTVアプリが見せるコンテンツは週替わりだ。食べ物と旅行関連の5本のビデオを短くまとめて“エピソード”と称している。ビデオ1本の長さは3~5分だ。それと同時に、食べ物関連の短いエンタテイメントも提供していく。

GlamのプロダクトデザイナーMarc Escobosaによると、このアプリはテレビ番組を真似ているが、時間が短いし、モバイル上だから画面は小さい。しかし食品・旅行関連のビデオ作者が収益を得る場としては、広告がないぶん、YouTubeよりもましだ、という。

“作品が10分以下と短い場合、これまではYouTubeしか選択肢はなかったが、ランダムなバナー広告に邪魔されるし、作者はそれに対し、どんなコントロールもできない”、とEscobosaは言う。

しかしFoodieTVは、コンテンツを制作者からライセンスし、その露出性を高め、また他の作品とともに“番組”化する。このアプリのビデオはGlam独占ではなく、ほかの場所でも見られるものが多いが、FoodieTVは、いわばそれらの作品のための、特製の、見て楽しい舞台や劇場をしつらえるのだ。

アプリはモバイルやタブレットだけだが、AirPlayでApple TVに送れば大画面で見ることもできる。だから視聴者は、FoodieTVをスマートTVやそのほかのビデオデバイスに“翻訳して”見ることもできるのだ。

〔訳注: YouTubeなどのビデオの散漫な大群も、それらを厳選して番組化する、サードパーティ製の付加価値サービスがあってもよいと思う。YouTube(など)の前向きの決断を求めたい。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。