名刺管理アプリEight、プレミアム機能でデータのエクスポートが可能に

Sansanは2月16日、同社の提供する名刺管理アプリ「Eight(エイト)」で月額課金のプレミアム機能「Eightプレミアム」の提供を開始した。価格は月額400円、年額で支払う場合は4000円となっている。

Eightは2012年2月にリリースされた名刺管理アプリ。アプリを起動し、スマートフォンのカメラで名刺を撮影し、クラウド上に保存。それを同社にてデータ化することで、スマートフォンアプリやPCからいつでも名刺にアクセスし、名刺の画像を閲覧したり、ワンタップで電話をかけたり、メールを送信したりできる。FacebookやGmailとも連携していて、友人の名刺を閲覧可能。さらに名刺内の情報をアップデートした際には、名刺を交換をした相手に通知が届いて常に最新の情報を閲覧できる。

今回提供するEight プレミアムでは、登録した名刺データをCSV形式で一括ダウンロード可能になる。また、データ入力が一般ユーザーより優先される。具体的な時間は明示していないが、これまでの1/3程度になるという。また、混み具合によっては会社名、⽒名、電話番号、メールアドレスのみがデータ化されるが、部署・役職、郵便便番号、住所など、すべての項目がデータ化されるという。

これまで無料でのサービス提供を貫いてきたEightがいよいよ本格的にマネタイズをするのかとも思ったのだけれど、同社いわくそうではないらしい。Sansan EightエヴァンジェリストでMarketing& PR Managerの日比谷尚武氏は「Eightはこれまで、名刺をデータ化する『ためる』、名刺を持ち歩くという『使う』、異動情報や(白ヤギコーポレーションと連携して提供する)企業のニュースを提供する『応用』ということを進めてきた。今回のサービスもその応用の1つ。たださすがに無料で提供できないので一部費用を頂く」と説明。今後は「ビジネスインフラとして成長させたい」とのことで、そこで本格的なマネタイズを行うとしている。

なおSansanでは、プレミアム機能提供にあわせてキャンペーンを実施する。2月末までに同機能を申し込んだユーザー限定で、過去に登録した名刺データに関しても、全項目のデータ化を行うとしている。


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TechCrunch Japan

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