地図に位置を記録するモバイルアプリPin Dropがソーシャル機能を強化

Pin Drop(iPhone、Androidとウェブサイト)は、地図上の位置を簡単に記録して整理、共有するサービスだ。今回共有機能がバージョンアップされたのを機にアメリカのApp Storeにも登録された。Pin Dropはもともとイギリスで開発されたアプリで、私はロンドンですでに便利に使っている。

今回強化されたのは共有におけるプライバシー設定で、個々のピン(地図上に記録された位置)ごとに公開/非公開を設定できるようになった。またピンのリストを特定の友達に送ったり、一般公開したりできる。このアプリが目指すのは、ユーザーが関心を抱いた場所のアーカイブを作成し、必要なら共有できるようにすることだ。

新しいピンの共有機能を使うと、複数のユーザーが「ロンドンのクールなバー」といったように一定のテーマに沿った場所のリストを共有できる。匿名での利用も可能だ。

今回のバージョンからユーザーは仕事用、個人用など複数のアカウントを作れるようになった。またピンにビデオファイルを添付をすることができる。

Pin Dropのファウンダー、Andy Ashburnerは2013年3月にYahoo!に買収されたニュース要約サービスのSummlyのファウンダーだ。現在Pin Dropは登山家、ハイカー、スキーヤー、スノーボーダーなどアウトドア・スポーツの愛好家に高い人気を得ている。また建築家や不動産関係者なども利用しているようだ。

ライバルにはFlickrの共同ファウンダー、Katerina FakeがファウンダーのFinderyがある。機能はほぼ同一で、最近1100万ドルの資金を調達している。

Pin Dropはサードパーティーのデベロッパー向けにAPIを用意している。

〔日本版〕原文にはiPhoneアプリとあったが、Play StoreにAndroid版もある。ユーザー名に空白を受け付けないので注意。インストールするとFacebookの友達、Twitterでフォローしている相手を検索できる。またホテル、バー、レストランなどのジャンルごとに付近を検索できる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


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TechCrunch Japan

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