地域コミュニティアプリの「メルカリ アッテ」が5月末でサービス終了

以前、「Craigslistライクなサービス」としてお伝えした地域コミュニティアプリ「メルカリ アッテ」。メルカリグループのソウゾウが提供してきたこのプロダクトが、5月31日をもって終了する。メルカリが3月16日に発表した。

メルカリ アッテは2016年3月のリリース(厳密には2月時点でApp Storeにひっそりと公開されていた)で、ソウゾウの最初のプロダクトだった。地域の情報を共有したり、不要品の譲渡や売買、占いやハウスクリーニングといったサービスを個人が提供できるプラットフォームだ。だが地域を限定し、実際に会うことを前提にしているという特長から、サービス開始後には、コミュニティ機能などがいわゆる「出会い系」サービス的な利用がされるといった時期もあった(記事執筆のためにアプリを確認したが、現状は明確なわいせつ行為等を目的とした投稿は見受けられない)。

メルカリの説明によると、「地域での暮らしが豊かになる場所、同じまちに暮らす人と人とのつながりのグラデーションになる場所を目指し、2016年3月よりサービス提供をしておりましたが、メルカリグループ全体で経営資源を集中すべく、サービスを終了させていただくことになりました」とのこと。

今後のスケジュールとしては3月29日を目処に新規投稿機能の提供を終了。4月26日に応募やコメント機能も使えなくなり、5月31日の15時ごろにメッセージやタイムライン閲覧を含む全機能の提供を終了する予定だ。

ソウゾウでは現在、アッテ以外にも本やCD、DVDに特化したフリマアプリの「メルカリ カウル」、ブランド品に特化したフリマアプリの「メルカリ メゾンズ」、メルカリ内の即買取機能「メルカリ NOW」、サービスCtoCの「teacha」(現在はベータ版、4月より提供予定)など多くのサービスを展開している。

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TechCrunch Japan

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