壁などにスマホの画面を投射する電球型ピコプロジェクタBeamはそれ自身がAndroidデバイス

【抄訳】

ピコプロジェクタを搭載したスマートフォンは、たとえばSamsung Galaxy Beamのように前からあったが、それはほとんど、客寄せのための小細工だったから、すぐにすたれてしまった。裏面のLEDライトは、スマートフォンをコンサート会場などでトーチのようにも使えるため、定着したようだけど。

ピコプロジェクタのモバイル搭載は、費用と電池の両方を食うため、ニッチの便利用品にとどまり、大衆化はしなかった。スマートフォン上にプロジェクタが欲しい、という人はあまりいない。でも、スマートフォンが多くの機能で混み合ってくると、少なくとも家では、小さな画面で目を疲れさせたくない、と思うのも人情だ。そこで、画面を一時的に大きくする技術が、歓迎されるかもしれない。

最近Kickstarterに登場したBeamは、そう信じている。しかもわずか数日で、1000人あまりの支援者から目標額の倍以上の40万ドル強を集めたから、その信念にはある程度普遍性があるようだ。締め切りまで、まだあと1か月あるから、目標額を上げるべきだろう。

彼らの製品は、上図でお分かりのように、ピコプロジェクタを缶に入れて、ふつうの電球用のねじをつけたものだ。だから、電池寿命の問題は最初からない。ポータブルではないが、でも、家で使うにはこの方が断然便利だ。どっかよそで使うときでも、プロジェクタを使うような場所はたいがい、一般電源のある場所だからね。

AndroidやiOSのスマートフォンにWi-FiまたはBluetoothで接続し、スマホ上のアプリからコンテンツと操作命令を送る。スマホ以外のBluetoothデバイスでもよい。そのLEDライトを、プロジェクタとして使わないならふつうの電球として使うこともできる。

解像度は854×480で明るさは100ルーメンだ。もちろん、HDのホームシアター用プロジェクタとしては使えないし、支援者もそれを期待してはいない。

2ワットのスピーカを内蔵しているが、ご自分のBluetoothスピーカを使ってもよい。内蔵ストレージは8GBだが、目標額が上がれば増えるかもしれない。使っているプロセッサは1.3GHzのデュアルコアだ。最大映写画面サイズは、3メートル(120インチ)と仕様ではなっている。

アプリはiOS用とAndroid用が提供されているが、プロジェクタ本体はAndroidマシンだ。だから、やる気のあるデベロッパなら、このプロジェクタ用の独自のアプリを作れる。ただしコンテンツの‘空輸’は、Airplay(iOSのみ)やMiracastにすでに対応している。また最初からの提供アプリも、今後の(最終発売までの)アップデートによってさまざまな、「もし〜〜なら〜〜を投射せよ」機能が実装されるようだ。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

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