大規模レイオフと工場閉鎖のニュースのあとMicrosoftの株価が急上昇

今朝早く(米国時間7/17)Microsoftは、Nokiaのハードウェア資産の買収に伴い、人員削減を行う、と発表した。このニュースのあとの時間外取引で同社は一時、3%以上上がった。その後同社は45+ドルから始まり…14年ぶりの高値だ…、それからやや下げ、また少し回復した(上図)。

Nokiaの買収でMicrosoftはおよそ25000名の社員を抱え込むことになるが、今日発表されたレイオフの規模は、投資家の不安を一掃したようだ。人員削減に伴い税込みで11億から16億ドルの費用が発生するが、投資家はそれをあまり気にしていないようでもある。

GeekWireによると、このレイオフはMicrosoftがたくさん抱えている“影の労働者”たちも対象になる。

Microsoftの今日の発表にはさらに、Nokiaが最近手を付けたばかりのAndroidスマートフォン事業を終了することと、いくつかの工場と設計施設の閉鎖も含まれていた。

これらは、予想されていた動きだ。削られる人数まではわからなかったが、Microsoftのこれまでの履歴を見るかぎり、人減らしが最大のイベントになることは、多くの人が正しく知っていた。

変化の規模に対してMicrosoftの株価の2%上げは、ささやかなようだが、時価総額3700億ドルの企業が、大規模なレイオフや生産施設閉鎖のニュースの直後に、正味2.5%の上げでこの業界部門の予想を上回ることは、並々ではない。しかも今日の始値の下げは、4%近く上がった強気の日の翌日なのだ。

Microsoftの時価総額は新CEO Satya Nadellaの着任以来、23%上がった。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。