女性特化の動画広告を展開するオープンエイト、制作会社のTHE CLIPを買収

左からTHE CLIP取締役CTOの石橋尚武氏、THE CLIP代表取締役CEOの山本健人氏、オープンエイト代表取締役社長兼CEOの高松雄康氏

左からTHE CLIP取締役CTOの石橋尚武氏、THE CLIP代表取締役CEOの山本健人氏、オープンエイト代表取締役社長兼CEOの高松雄康氏

女性特化のメディアネットワークを持つスマホ向け動画広告サービス「VIDEO TAP」を手がけるオープンエイトがスタートアップ向けの開発・事業支援を手がける制作会社のTHE CLIPを買収する。1月21日に株式譲渡契約を締結しており、4月1日をもってTHE CLIPはオープンエイトの100%子会社となる。買収金額等は非公開。

THE CLIPは、代表取締役CEOの山本健人氏(デザイナー)と取締役CTOの石橋尚武氏(エンジニア)の2人で2013年12月に創業した。現在はスタートアップを中心としたクライアント向けにRuby on Railsなどでのウェブアプリの開発、スマートフォンアプリのUIデザインから開発、グラフィックデザインなどを行っている。

実績としてサイト上で紹介されているのはカウンターワークスの「SHOPCOUNTER」のウェブデザインやlang-8の「HiNative」(そういえば最近日本でもアプリがリリースされている)のプログラミング、Donutsの「Mix Channel」のアプリデザインをはじめ、スタートアップにも数多く関わってきた。

オープンエイトでは現在、シンガポールにエンジニアを置き開発を進めているが、「フロント寄りの開発については、スキルだけでなくコミュニケーションを行う関係もあって国内でリソースを持ちたかった」(オープンエイト代表取締役社長兼CEOの高松雄康氏)ことから国内でエンジニアチームを探していたという。そんな中、社内のメンバー経由でTHE CLIPと出会い、今回の買収に至った。「実績に関しては申し分ない。デザインからUI/UX、開発までできるというのは重要」(高松氏)。THE CLIPの山本氏は「スタートアップ関係の案件を多くやってきて、市場に求められていることは感じていた。だが言っても制作会社。自社の強みを生かしたプロダクト開発も模索していたが、そんな中でタイミングよく今回の話があった」と語る。

THE CLIPでは4月をもってクライアントワークをいったんストップ。オープンエイトが準備中の女性向け動画メディアの開発に注力する。動画メディアは夏までにも公開される予定。

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TechCrunch Japan

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