女性特化型の会員制転職サービス「LiB」運営会社がCAVとEastから7000万円を調達

女性特化型の会員制転職サービス「LiB」を運営するLiBは7月17日、サイバーエージェント・ベンチャーズおよびEast Venturesを割当先とした、総額7000万円の第三者割当増資を実施したことをあきらかにした。調達した資金をもとに人材確保やサービスの開発を進める。

LiBは年収400万円以上の女性に特化した転職支援サービス。5月にサービスを開始しており、現在の20代後半から30代前半の女性を中心に3000人以上の会員が登録している。ユーザーの登録や利用は無料だが、今後は有料化ないし有料オプションの提供も検討しているという。

会員登録の際に、仕事でのキャリアを重視する「キャリアアップモード」と、生活と仕事のバランスを重視する「ワークライフバランスモード」の2つの働き方を選択できるのが特徴。働き方にあわせて、提携するエージェントが会員に仕事を紹介する。基本的に紹介するのはフルタイム・正社員のみ。業界はコンサルティングから金融、人材、広告と幅広いそうだ。将来的にはダイレクトリクルーティング(採用したい企業側から会員に対して声を掛けるリクルーティング)の仕組みも導入していく。

会社は4月に登記したばかり。代表取締役の松本洋介氏はトレンダーズの出身で、他の創業メンバーもこれまで人材ビジネスに携わっていた人物が中心になっているという。

会員制転職サービスを展開するビズリーチも5月に女性特化の「ビズリーチ・ウーマン」を開始したばかり。こちらはビズリーチ同様にダイレクトリクルーティング、かつ幹部候補などハイクラス人材が中心になるのに対して、LiBでは、ミドルクラスの人材が中心になると説明している。

LiBではまた、資金調達にあわせてリサーチ部門の「LiB総研」を設立。会員のハイキャリア女性を対象にした調査レポートを作成するほか、企業向けの勉強会なども開催していく予定。


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TechCrunch Japan

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