完全オーダーメイドのファッションEC「LaFabric」が7.4億円調達

カスタムオーダーファッションレーベル「LaFabric」を展開するライフスタイルデザインは10月2日、グロービス・キャピタル・パートナーズニッセイ・キャピタルSpiral Ventures Japanを引受先とする第三者割当増資を実施した。調達金額は総額7.4億円だ。

これにより、グロービスの渡邉佑規氏とニッセイキャピタルの永井研行氏が社外取締役に、税理士法人市川会計の市川貴弘氏が監査役に就任する。

ライフスタイルデザインが展開するファッションレーベルのLaFabricでは、顧客の体のサイズを採寸し、そのサイズにピッタリの服をオーダーメードで製作する。

ライフスタイルデザインは都内を中心に5つのリアル店舗を構えており、そこで顧客の採寸を行う。一度測ったサイズはデータとして保存されるため、顧客は次回以降、自分にピッタリのサイズの服を簡単にオーダーすることができる。

ライフスタイルデザイン代表取締役の森雄一郎氏は、「リアル店舗は自社製品の体験スポットという位置づけだ。店舗に来る顧客はオンラインで服を買ったことがない人も多い。そこで、店舗に置いてあるタブレット端末で注文するという体験をしてもらい、ECに対する壁を取り除くという試みもしている」と話す。

オーダーメードということで値段が高いのではと思ったが、そうでもない。スーツは4〜7万円程度の価格帯で、シャツは1万円ほど。ある程度名の通ったブランドよりも低めの値段設定のように思う。

このような特徴から、LaFabricの顧客は平均して40日でリピート購買をしているのだとか。一番の売れ筋は、男性用のスーツとシャツだ(女性向けラインナップはまだない)。

自社製品を自社チャネルで提供するD2Cモデル

ライフスタイルデザインは、自社で企画した商品を自社のチャネルのみで販売するD2Cモデル(Direct to Consumer)を採用している。

そこで問われるのが商品の企画力だ。長年の歴史をもつ他のブランドにも負けない商品作りが必要となる。

その例として同社は、「水の都」とも呼ばれる岐阜県大垣市の伝統的な布地を使用した「THE ROOTSシリーズ」をはじめ、NASAが開発したマイクロカプセルを生地に練り込むことで体温を32度に自動で調節する「THE TECHシリーズ」などユニークな自社製品を開発している。

2015年3月に正式リリースしたLaFabricはこれまで順調に成長を重ね、売上は前年同期比で約550%の伸びを見せているという。

ライフスタイルデザインは今回調達した資金を利用して、幹部クラスの人材の採用、リアル店舗の拡大を行うという。また、これまでにも進めてきた提携工場とのシステム連携を加速させる。

「提携工場のなかには、注文を紙ベースで処理していることも多く、ヒューマンエラーも起きていた。工場とのシステム連携を進めることで、納品までの期間が数日短縮された例もある」(森氏)

ライフスタイルデザインは2012年の創業。同社はこれまでに、ニッセイ・キャピタルなどから4億円の資金調達を実施している。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。