家庭内のWiFiネットワーキングをストリーミングサービス向けに最適化するスマートルーティングシステムEero

最近、ワイヤレスのルータを買ったりインストールしたことある? ぼくはあるけど、あれは地獄だね。

まず、Amazon.comのようなサイトや地元のBest Buyなどへ行って、Wireless Gigabitのスピードやレンジを調べ、自分の家(うち)で最良の結果を得るためには、あの、蛸の足のようなアンテナがいくつ必要かを決める。

次は、そいつのインストールだ。アドミンのパスワードを設定して、外部からのハッキングを防ぐ、などなどの作業をする。全部終わっても、これでよいのかどうか、分からない。ぼくは廊下が長くて壁の厚いアパートに住んでるが、ぼくの今のWiFiのセットアップではカバーできてないところがある。

そこで新進のスタートアップEeroは、われわれ一般人のワイヤレスルータ観を変えようとする。同社は、Nestがサーモスタットに対してやることや、Sonosがホームオーディオに対してやることを、WiFiルータに対してすることによって、安上がりでスマートなワイヤレスネットワーキングシステムを作ってくれる。

Eeroはユーザのワイヤレスネットワーク上のデータトラフィックをインテリジェントにルートして、バッファリングを少なくし、家の中のデッドゾーンをなくす。製品はスタンドアロンのボックス(上図)または家の中にメッシュネットワークを作るための複数台のセットとして提供される。

ユーザのワイヤレスネットワーキングを変える、という作業をやる前にEeroのソフトウェアが、今ルータに接続しているデバイスや、そこにやってくるトラフィックのタイプなど、ネットワークの現状を調べる。ホームネットワーク上でほかに何が行われていても広帯域のアプリケーション…ビデオやゲームのストリーミングなど…をシームレスに楽しめるためには、このソフトウェアの仕事が重要だ。

Eeroはとても使いやすく作られているので、一般消費者がすぐにネットワークを作り、友だちと共有できる。EeroをケーブルTVやDSLのモデムにつなぐと、ユーザのスマートフォンとBluetoothで対話をして、5分でセットアップを終える。そしてそこにEeroのルータをつなげば、それでネットワークは完成する。

Eeroのルータは強力でスマートで使いやすいだけでなく、ビューティフルだ。カウチの下や本の中に隠さなくても、どこに置いてもサマになる。エイリアンのようなアンテナや、奇妙なフラッシュライトが、あなたを困らせたりしない。

同社を創業したCEOのNick Weaverは、前はMenlo VenturesとMcKinseyにいて、さらにその前はスタンフォード大学のスタートアップアクセラレータStartXのファウンダの一人だった。Eeroにはさらに、元TaggedのエンジニアAmos SchallichとParastructureのエンジニアNate Hardisonが加わった。

Eeroのルータをデザインした工業デザイナーFred Bouldの会社は、スマートサーモスタット/煙検出器Nestをはじめ、消費者電子製品をいろいろ手がけている。またEeroのアドバイザーのJon RubensteinはPalmの元CEOで、Apple在籍時にはiMacやiPodの開発に加わった。

同社は創業資金として、First Round Capitalが率いるラウンドにより500万ドルを調達した。そのほかの投資家は、スタンフォードのベンチャーファンドStartX、Menlo Ventures(Weaverがかつて在籍)、AME Cloud Ventures、Homebrew Ventures、Garry TanとAlexis OhanianのInitialized Capital、そしてTrae Vassalloだ。

予約販売価格は、単体のEeroデバイスが125ドル、三つのセットで299ドルだ。これらは最終小売価格では199ドルと499ドルになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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