小さなディスク型デバイスのChronosが普通の時計をスマートにする

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Apple Watchのおかげで、自分の時計コレクションの登場回数は激減したのだが、そろそろ良質な機械の生真面目に一定間隔で時を刻むあの動きが恋しくなってきた。小さい電子製品から情報を始終受け取りながらも、卓越した時計職人の作品を愛でることはできないのだろうか?そうだ、Chronosがある。

Chronosは、手持ちの洒落た時計の下部に「マイクロ吸盤」で取り付けられる、小さなディスク型のデバイスで、通知を小さなLEDの点滅と振動で伝える。スマートウォッチのように時計の表面をタップし、デバイスを起動させ、着信を止めたり、音楽を再生したりすることもできる。Kisai Linkのように、Chronosのインターフェイスはとても限定的だが、そこが洒落た時計をしつつも、多すぎる通知に煩わされたくない人にとって魅力的なポイントになっている。

以前私はこのような製品を厳しく評価していた。今でもニッチな市場であると思っている。しかし、良い時計に大金を払った人がジャガー・ルクルトの時計からApple Watchに乗り換えるのは難しいだろう。たとえそれが金のApple Watchでもだ。そう考えると、Chronosは道理にあった製品であると言える。

このプロジェクトのCTOのLuke Fromowitzは、Samsungの電子製品イノベーションチームと組み、Highway 1でのプログラムを修了して会社の設立に至った。彼らがローンチしたサインアップページには価格は掲載されていなかったが、この小さなディスクの今後に注目していくことにする。予想していたよりも早く私のスピードマスター マークII の出番が回ってくるかもしれない。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter